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政府が近くまとめる水素産業の成長戦略が明らかになった。大手電力会社などに、水素の利用を強く促すことが柱となる。水素の消費量を現状の年200万トンから、2030年に年300万トン、50年に年2000万トンまで増やすことを目指す。年内に策定する脱炭素社会の実現に向けた実行計画の工程表に、こうした方針を盛り込む。 政府は17年末に策定した水素基本戦略で、供給網体制の整備などに力を入れてきたが、消費量を大きく引き上げる目標を作る。50年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするためには、燃やしても二酸化炭素(CO2)を排出せず、水しか出ない水素の活用が不可欠と判断した。 具体的には、大手電力会社に、火力発電の燃料として使ってもらうことを想定している。天然ガスに水素を混ぜて燃焼させることで、CO2の発生量を抑える効果が期待できる。水素だけを使って発電できる火力発電設備の開発も後押しする。 関連する法律も改正する。 エネルギー供給構造高度化法は、電力小売会社に対し、販売電力に占める「非化石電源」の比率を30年度までに44%にすることを求めている。「非化石電源」の定義は現在、原子力、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスなどに限られているが、これに水素を加える。
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火力発電所をたくさん作っているのに、脱炭素社会は眉唾と思っていましたが、水素がカギのようです。
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