米大リーグの労使交渉が9日朝(日本時間10未明)、ニューヨークで行われたが、機構側の最終提案を、選手会側が拒否して決裂。1日(同2日)に機構側が発表した開幕から2カードの中止だけでなく13日(同14日)までの追加中止が発表され、通常なら来年オフに取得するエンゼルス・大谷翔平投手らのFA権取得が、1年先延ばしになる可能性が濃厚となってきた。
前夜、16時間半に及んで交渉を行った両者。機構側の最終回答に対し、選手会が持ち帰って9日朝に返答するとしていたが、その返答で両者の溝が埋まることはなかった。
機構側は年俸総額で一定額を超えた場合の限度額となる課徴金(ぜいたく税)を初年度2億3000万ドル(約265億円)に引き上げた。最低年俸は前回交渉時と同額も、今年から採用される年俸調停資格を持っていない若手選手に分配されるボーナスプールを前回から1000万ドル増の4000万ドル(46億円)とした最終案を提示した。それを受け、選手会側は9日になって課徴金は2億3200万ドル、ボーナスプールも6500万ドルまで譲歩し、さらに今季の最低年俸も71万ドル(約8200万円)ドルと妥協したものの、国際ドラフト導入に関して態度を変えなかった。
近年、米国、カナダ、プエルトリコを除いた外国人選手に関して大型契約が増えたことで、機構側は国際ドラフト導入を提案。これに対し選手会は「選手に球団選択の自由が無くなる」として多くが反対し、経済面では歩み寄ったものの大きな対立点となった。
機構側は3月1日(同2日)の交渉決裂で、3月31日(同4月1日)の開幕戦を始めレギュラーシーズン2カードの短縮に加え、年俸カットを申し入れたが、7日(同8日)になって新たに3度目のデッドラインを設定。8日(同9日)までに合意した場合は、2カード短縮を撤回して公式戦162試合を開催すると提案していた。その一方で、合意に至らない場合は新たな試合削減をするという強硬案を選手会に通告していた。
4月13日までのキャンセルで、計14日間削減。FAにつながるサービスタイムが172日をクリア出来ずに、来オフに見込まれていた大谷をはじめとする選手たちのFA資格取得が、先延ばしになる可能性が出てきた。
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ファンあってのMLBであることを忘れているでしょう。早く大谷の試合が見たい。
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