〈ウクライナ侵攻は完全な失敗だ〉 ロシアの政府情報機関「連邦保安局(FSB)」が作成したとされる内部文書には、プーチン大統領の決断を否定する衝撃の内容が記されていた――。 3月7日に、内部文書の存在を報じたのは英国紙『タイムズ』だ。ロシアの反政府サイト『Gullagnet』を運営すウラジミール・オセツキン氏が、FSBの内部告発者から2000ページにおよぶ報告書を入手。文書の中には「勝利への選択肢がなく敗北だけが残った」という趣旨の部分も含まれているという。 2月24日のロシア軍によるウクライナ侵攻開始から、2週間あまり。戦況は、プーチン大統領の思惑どおりには進んでいない。 「プーチン大統領は当初、2日ほどで首都キエフを占領し、北京パラリンピックが始まる3月4日までにウクライナを降伏させられると考えていたようです。しかし、進軍は遅々として進んでいません。いまだにキエフを制圧できず、ロシア軍は北30㎞ほどの場所で停滞。ウクライナ側の抵抗が、予想以上に激しいのでしょう。 プーチン大統領は、イラ立ちを強めているといわれます。精神状態を不安視する声もある。米国のマルコ・ルビオ上院議員は、ツイッターでこう記しました。『本当のことをもっと明かしたいが、今間違いなく言えることは一つ。プーチン大統領は、何かがおかしいということだ』と」(全国紙国際部記者) ◆「残酷な手段に出る危険性が高い」 プーチン大統領は、核兵器の使用を示唆している。焦りが募り、より非人道的な攻撃手段をとる可能性もあるのだ。すでに、ウクライナ国内の原発などの核施設3ヵ所を攻撃。英国のトニー・ラダキン国防参謀長は、3月6日に同国メディア『BBC』に出演しこう危惧した。 「プーチン氏がさらに残酷な手段に出る危険性が高い。民間人への無差別爆撃や、核施設に深刻な影響を与える破滅的な砲撃だ」 泥沼化する戦局。英紙『タイムズ』によると、冒頭で紹介した内部文書には次のような驚きの内容が記されているという。 〈ロシア軍の犠牲者は、すでに1万人を超えた可能性がある。主要部隊との通信が途切れ、政府は正確な死者数を把握できていない〉 FSBの内部告発者は、同紙に「今のロシアは第二次世界大戦中のドイツと同じだ」とコメント。難局を打開する手段もなく、出口が見えない状況に陥り「プーチン政権崩壊の序曲となる」と指摘したという。内部文書は、崩壊の時期についても記している。 〈諸外国の経済制裁で、戦局が長期化すればロシアが破綻する恐れがある。暫定的なデッドラインは今年の6月だろう〉
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戦局長期化でロシアの破綻とプーチンの終わりを祈ります。核にビビらず、大量虐殺を黙認せず、欧米の軍事支援が必要でしょう
ロシア当局は報道に対し正式な見解を出しておらず、文書の真偽は不明だ。だがロシア国内でも、ウクライナ侵攻に対する反発の声が少なからずあるのは事実だろう。
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