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兵庫県明石市の泉房穂市長が12日、来年4月の任期満了をもって政治家を引退する意向を明かした。問題発言でたびたび世間を騒がせた泉氏を引退表明に追い込んだのは、やはり舌禍だった。 ■今後は「応援団」として政治家を支援の意向 「言ってはいけないせりふ。明らかな暴言でアウト」 この日の市議会本会議終了後に会見した泉氏は、市議2人への「(選挙で)落としたる」という暴言について神妙な面持ちで反省の弁を述べた。 一方で「(言葉に)深い意味はない。スイッチが入って、手あたり次第暴言を吐いてしまった。怒りに任せてやっちゃった感じ」と釈明。市議会との長年の緊張関係から、積もりに積もった怒りが心の奥底にあったと振り返った。 過去の舌禍騒動の反省から、アンガーマネジメント関連の本を枕元に置き、怒りをコントロールする訓練を自分なりにしていたというが、「完全にキレてしまった」と語った。 今後については「政治と関わるつもりはあるので、プレーヤーではなく応援団として政治をよくしていきたい」とし、政策アドバイザーなどの立場で政治家を支援する考えを示した。 ■「当然の選択」「黙っていればいい市長」 今回、泉氏から暴言を吐かれた市議会の榎本和夫議長は「脅迫まがいの言動で、何らかの責任を取る必要があった。(市職員に暴言を浴びせた)4年前のことがあり、同じことを繰り返したので一番重い選択をした。しかるべき選択だったと受け止めている」と述べた。 一方、竹内きよ子市議は「今回の暴言は許されるものではない」とした上で「市長としての手腕は評価している。黙っていればいい市長なのにもったいない。暴言癖などは改めてほしいが、私は市長を続けてほしいと思っている」と語った。 ■行政手腕には定評 度重なる問題発言の一方で、子育て支援などさまざまな独自施策を打ち出し、人口増加につなげた行政手腕の評価は高い。市民からは「引退する必要はないのでは」と惜しむ声も聞かれた。 泉氏が明石市長に初当選したのは平成23年4月。高校3年までの医療費無償化▽第2子以降の保育料無料▽中学校の給食費無料-など子育て世帯への支援を充実させ、25年から10年連続の人口増を実現。23年に約29万800人だった市の人口は、今年10月には約30万4千人となった。 26年には全国で初めて犯罪被害者遺族に対し、加害者に代わって賠償金を立て替えられるよう支援条例を改正した。昨年は、旧優生保護法下で不妊手術などを強制された市民やその配偶者に1人あたり300万円の支援金を支給する条例も制定した。 6歳と3歳の娘を育てる主婦(38)は「住みやすい場所で、医療費無償などが続くなら住み続けたいと思っている。泉市長のおかげだった。辞めるのは本当に残念」。出産を控える女性(27)は「明石市は医療費無償や遊び場が多いところがいい。泉市長が辞めるのは驚いた。子育て世代にはショック」と話した。市内の無職男性(75)は「明石に移住してきた若者からも子供政策などを支持されていた。引退する必要はないのではないか」と語った。
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切れ者でも、理性が欠如し自らキレたらダメでしょう。
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