15勝&34HR大谷翔平vs62HRジャッジ、MVP投票の出口調査は?
エンゼルス・大谷翔平投手が5日(日本時間6日)、アスレチックスとの今季最終戦で「3番・投手兼DH」で投打同時出場し、史上初の“ダブル規定”を達成した。メジャー5年目の今季は投手で15勝、防御率2.33、219奪三振と好成績を残し、打者では打率.273、34本塁打、95打点、11盗塁をマーク。投打の二刀流選手として、2年連続でフル回転した。 今後、注目されるのはリーグ新記録の62本塁打を記録したヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手とのMVP争いの行方だ。そこで全米野球記者協会(BBWAA)に所属する記者に“出口調査”を実施。実際に投票する可能性のある米記者たちに見解を聞いた。 まずは“大谷推し”の記者から。MLB公式サイトのエンゼルス番、レット・ボリンジャー記者は「ジャッジが62本塁打でショウヘイが34本塁打。ジャッジが最有力候補になっていると思います。本塁打で大きく上回ってますからね」と戦況を語った。しかし、大谷の投打に渡る躍動を間近で見てきた。大谷を推す理由をまくし立てるように熱く語った。 「とはいえ、投球や走塁を含めて全てのことを考えると、ショウヘイは完全な選手でもっとも価値のある選手だと思います。彼がやっていることをできる人は誰もいないからね。リーグ最高の投手の1人であり、リーグ最高の打者の1人でもある。両方でトップ5に入っていると思う。2つを合わせれば……。他の誰にもできないほどの価値になる」 エンゼルス番でも悩める胸中を口にする記者もいる。ジ・アスレチックのサム・ブラム記者だ。 「ショウヘイは全くもって常軌を逸脱したシーズンを送っている。毎年、満場一致のMVPに値すると思う。ただ、ジャッジもMVPに相応しいし。今年は史上最高のMVPレースだと思うよ。最終的な決め手は、バリュー(価値)をどう測るかだと思う」
ヤンキース番ホック記者「ジャッジはオオタニ以上にファンタスティック」
一方のヤンキース番記者は? MLB公式サイトのブライアン・ホック記者は当然の“ジャッジ推し”。62本塁打でリーグ新記録を樹立した大砲について熱く語った。 「ジャッジはオオタニ以上にファンタスティックなシーズンを送っている。ジャッジの今シーズンの活躍はとても特別なものです。オオタニは投打で非常に高いプレーをしているが、私はジャッジが勝つと思っています」 では、両軍に関係ないライバル球団の記者はどうか。MLB公式サイトのレンジャーズ番、ケネディ・ランドリー記者は、投票する記者の“野球観”がMVPレースを左右すると指摘する。 「ジャッジは歴史を作り、ショウヘイは今まで見たことがないことをしている。非常に難しいですね。非常に接戦。ジャッジが最有力候補でしょうが、あとは投票者の考え方次第だと思っています」 チーム戦績を見れば、ヤンキースは地区優勝を飾り、エンゼルスは地区3位と低迷した。「ジャッジが勝つだろう」と予想するオレンジカウンティ・レジスター紙のジェフ・フレッチャー記者は“賞レースはニューヨークが有利”と語る。 「ショウヘイに全員が注目しているとは思えない。今年のジャッジの注目度は違う。投票者はアメリカ各地にいるが、テレビはニューヨークを拠点としている。つまり、(ニューヨークの意向が)アメリカ各地に広がるんだ。仮にショウヘイがヤンキース、ジャッジがエンゼルスだったら、間違いなくオオタニが勝つ」
MVP投票は各チームの所在する都市から2人づつ、両リーグ各30人の記者たちによって決まる。リーグ新記録62本塁打のスラッガーvs15勝&34本塁打と規格外の活躍を見せた二刀流。各記者の声を聞く限り「ジャッジ優勢」だったが、果たして大谷の“逆転MVP”はあるのだろうか。
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ジャッジ優勢はつまらない。
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