ソフトバンクは12日、日本ハムから海外フリーエージェント(FA)権を行使した近藤健介外野手(29)を獲得したと発表した。7年総額約50億円の超大型契約で、オリックス、ロッテ、西武、日本ハムによる5球団の争奪戦を制した。 背番号は「3」に決定。14日に入団会見を行う。FA戦線では、DeNAから嶺井博希捕手(31)を獲得するなど9年ぶりのダブル獲りに成功。3年ぶりV奪回へ本気の大補強を実らせた。 ◇ ◇ ◇ 会心の近藤獲得に、オンラインで取材対応した三笠取締役GMの声も弾んだ。「彼に期待するところはすごくたくさんあります。来年優勝を奪回して、日本一になるところにおいて、来てくれたら重要なピースになると期待しています」。7年総額約50億円の超大型契約で誠意を示し、日本ハムをはじめオリックス、ロッテ、西武によるパ5球団の大争奪戦を制した。 熱意が実った。交渉解禁日の11月11日に即日アタック。同21日には、藤本監督に加え、近藤と親交が深い長谷川1軍打撃コーチも交渉の席についた。複数回の交渉で、条件も当初の4年総額20億円から大幅に上方修正。背番号はかつての3冠王・松中信彦が背負った「3」を用意するなど熱烈なラブコールでハートを射止めた。 近藤は今季は脇腹の故障などもあり99試合の出場にとどまったが、打率3割2厘をマーク。通算でも生涯打率3割7厘、出塁率4割1分3厘と高い水準の成績を残し続けている。三笠GMは「パワーやスピードのある選手はいるが、彼のような出塁率が高く、大事な場面でしつこくヒットを打てる、日本を代表するアベレージヒッターが加われば、相手にとっても嫌な破壊力のある打線になる」とにんまり。チームにいないタイプの好打者の加入で、超強力打線が形成できる。 交渉で近藤の人柄に触れた三笠GMは「野球への取り組み方、考え方は後輩はもちろん、年上の選手も刺激を受けるくらい、そのような力を持った選手」とも評価。チームに与える有形無形の相乗効果にも期待を寄せた。 今オフはDeNAから国内FA権を行使した嶺井の獲得にも成功。さらにロッテを自由契約になったオスナ、阪神退団のガンケルも獲得が決定的だ。本気度を示す4大補強で、3年ぶりのリーグ優勝と日本一を奪回する。【山本大地】
◆近藤健介(こんどう・けんすけ)1993年(平5)8月9日生まれ、千葉県出身。横浜から11年ドラフト4位で日本ハム入団。12年には日本シリーズに、球団初の高卒新人野手として出場。17年に規定打席不足ながら記録した打率4割1分3厘は、100打席以上の選手では球界最高。19、20年には最高出塁率のタイトルを獲得。18、20、21年ベストナイン。171センチ、86キロ。右投げ左打ち。
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お金持ち球団は、厭味でしょう。
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