日本ハムからFA権を行使した近藤健介外野手(29)がソフトバンク入りを決断したことが12日、分かった。残留要請をしていた日本ハム、オリックス、西武、ロッテとパ・リーグ5球団の争奪戦だった中で熟考を続け、この日までに各球団に意思を伝えた。6年40億円以上とみられる。「優勝」を求め続ける男が、新天地でプロ12年目を迎える。
「年内には決めたい」と語っていた近藤が悩み続けた末に結論を出した。来季から戦うチームに選んだのはソフトバンク。この日までに入団の意思を伝え、残留要請をしていた日本ハム、オファーしていたオリックス、西武、ロッテに断りを入れた。
11月8日にFA権を行使し、パ・リーグ5球団による争奪戦に発展。同11日以降は各球団と膝を突き合わせ、思いや評価を聞いた。「もちろん野球選手である以上、優勝したいですし、その中のピースとしてグラウンド上に立っていたいのはずっと思っている」と話していたように、優勝への思いも重視しながら考えを重ねたようだ。
ソフトバンクは近藤と交渉解禁日に初交渉。2度目となった11月21日には都内で藤本監督、球団幹部とともに近藤が尊敬する長谷川打撃コーチも出席し熱意を伝えた。同30日に行われた球団のスポンサーパーティーでは、後藤球団社長が「FAや外国人の補強も積極的にやっております」と報告。獲得を目指している選手の一人として近藤とみられるシルエットも登場していた。条件は出来高含め6年40億円以上まで引き上げるほどの本気度だった。
今オフ、ソフトバンクは新外国人のアストゥディーヨと基本合意し、阪神を退団したガンケルの獲得も決定的。ロッテから自由契約となったオスナも獲得する。通算打率3割7厘、6年連続出塁率4割超えと抜群の安定感を誇る近藤の加入は、3年ぶりのリーグVへ機運も高まる。球団は近藤の野球への姿勢も評価しており、チームメートへ好影響を与える存在にもなりそうだ。
プロ12年目となる来季。球界屈指の安打製造機が北海道から福岡へ主戦場を移し、第二のプロ野球人生に足を踏み入れる。
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優勝見込がない日本ハムではなく、ソフトバンクの選択は当然でしょう。
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