国政選挙のない「黄金の3年間」を過ごすはずだった岸田政権だが、”今年退陣”のシナリオが色濃くなってきた。相次ぐ大臣の更迭や増税方針で内閣支持率は下落の一途を辿る。大物議員への根回しや求心力の不足が囁かれ、岸田政権は空中分解寸前だ。 「岸田おろし」が決定的になるのは、今年4月に実施される統一地方選挙後だ。政治ジャーナリストの角谷浩一氏が言う。 「統一地方選は自民党にとって厳しい戦いになります。これまで選挙運営で頼り切っていた宗教票が動かないのが大きい。旧統一教会だけでなく、他の宗教票も大手を振って選挙協力できる状況ではなく、僅差で落とす選挙区が続出するでしょう」 統一地方選で自民党ボロ負けの責任を負って退陣――。5月には岸田の地元・広島でG7サミットが開かれるが、晴れ舞台まで総理の座を維持できるか微妙だ。 「ポスト岸田」を見据えて暗躍するのが、”妖怪”二階俊博元幹事長(83)だ。二階がキングメーカーとして推すのは、石破茂元防衛相(65)である。反主流派の菅義偉前首相(74)と結託し、「小泉旋風」以来の世論を巻き込んだ大きなうねりを作り出そうと画策している。 「表舞台に立つことが少なくなったにもかかわらず、世論調査では次期総理に石破氏を挙げる声が根強い。幹事長経験があり、目下の課題である防衛と農水に通じていることから、世論への訴求力もあります。二階氏は『選挙に勝てる人』を選ぶ。第一候補は菅氏ですが、本人は再び総理になる気はない。むしろ二階氏と結託して誰かを担ぎ上げ、党内の要職に就くのが本懐です。 最大のライバルである安倍晋三元首相亡き今、石破氏に嫌悪感を持つ清和会議員も減りました。世論人気を後ろ盾に『石破なら戦える』という空気が生まれる可能性はあります」(角谷氏) 自民党の”一言居士”が立ち上がる。
『FRIDAY』2023年1月20・27日号より
**************************************************************
石破氏の目はあるでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿