配信
<弾薬庫のそばの一つの建物に多数の兵士を集めたロシア司令官の愚かさ加減にロシア国内で怒りが広がっている>
報道によれば、ウクライナ軍の攻撃で死亡したロシア兵たちの遺体の身元を特定するため、法医学的な調査が行われている。 12月31日、ウクライナ東部ドネツク州マケエフカの専門学校に置かれていたロシア軍の兵舎、ウクライナ軍の高性能ロケット弾4発が命中。63人のロシア兵が死亡した。 ロシア国防省の発表によればこれは、米国製の多連装ロケットシステム「HIMARS(ハイマース:高機動ロケット砲システム)」から発射された6発のロケット弾のうちの4発だ。残りの2発は、ロシア軍の防空システムによって撃墜されたという。 「死亡した兵士の親族と友人には、必要なすべての援助とサポートを提供する」と同省の声明は続いている。 ロシア当局がウクライナでの戦争の損失を公式に認めるのは稀だが、声明は、ロシアの軍事ブロガーたちが投稿した攻撃の詳細に続いて発表された。 イギリスに本拠を置く公開資料にもとづく調査報道機関「ベリングキャット」の首席ロシア調査員クリスト・グロゼフは、ロシア軍のテレグラム・チャンネルが「現場の遺体の身元は、DNA鑑定でなければ特定できないと報じた」とツイートした。 ロシア国内に広がる怒り ニューズウィークは、ロシア国防省にコメントを求めている。 グロゼフはそれに続くツイートのなかで、今回の被害者数は、仮に少なく発表されているとしても、「1回の攻撃の損失としては、ロシアが認めた最大のもの」だろうと述べている。 2022年4月にロシア黒海艦隊のサイル巡洋艦「モスクワ」を撃沈した攻撃では、死者数が最大700人にのぼったとする推計もあるが、ロシアがこれまで公式に認めている死者数はわずか20人足らずだ。 マケエフカの犠牲は、ロシア国内の怒りに火をつけた。報道によると、死者の大部分はウラジーミル・プーチン大統領が言うところの「部分的な」動員で徴兵された人たちだ。ロシア・サマラ州のドミトリー・アザロフ知事は、死者のなかには、同州住民が不特定多数含まれていると述べている。 ロシア政府寄りの軍事ブロガーによれば、今回の攻撃では、兵舎近くに保管されていた弾薬が爆発したことで、被害が拡大したという。 ウクライナ東部の親ロシア派部隊の元司令官で、現在はロシア民族主義軍事ブロガーとして有名なイーゴリ・ギルキンがテレグラム上で述べたところによれば、瓦礫の下に多くの人が埋まっており、死傷者数は「数百人」にのぼる可能性があるという。
弾薬庫の拠点の愚策
ギルキンは、「わが軍(ロシア軍)の司令官は訓練不足」で、兵士たちの配置場所から遠く離れたところにいたと述べた。ロシアの軍事ブロガーで、テレグラムのフォロワーが70万人を超える「大天使スペツナズZ」は、次のように書いている。「ひとつの建物に大勢の兵を集めるなんて、一体どこの誰が思いついたのか?」 ロシア占領下のドネツクで、ロシアが樹立した政権の官僚を務めるダニイル・ベズソノフは、部隊の配置を命じた将官たちの処罰を求めた。 軍事専門家のロブ・リーは、動員兵を「弾薬庫の隣に配置したのは、ひとえに指導部の失策だ」とツイートした。
**************************************************************
ロシア国内での反戦運動に向かうのではなく、司令官の無能や兵士の私的な携帯電話使用で標的となったことの非難でしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿