沖縄県は15日、日本復帰から50年の節目を迎えた。午後2時からは沖縄の歴史を振り返り、発展を祈念する「沖縄復帰50周年記念式典」が沖縄、東京の両会場を中継で結び同時開催される。岸田文雄首相と玉城デニー沖縄県知事は沖縄会場で出席する。天皇、皇后両陛下はオンラインで出席される。
1945年の太平洋戦争後、日本は米国中心の連合国軍に占領され、52年のサンフランシスコ講和条約発効で主権を回復したが、沖縄、奄美諸島、小笠原諸島は米国統治下に置かれた。沖縄が日本の施政権下に「復帰」したのが、72年5月15日だった。
沖縄で「アメリカ世(ゆー)」と呼ばれる27年間の米国統治時代、沖縄は県民の4人に1人が亡くなったとされる沖縄戦から復興を遂げたが、住民の人権や自治権は大きく制限された。強制的に住民の土地が米軍基地として接収され、沖縄は安全保障の要衝として「基地の島」に変貌。核兵器も持ち込まれた。
復帰後、沖縄は復帰特別措置法に基づく振興策により空港やダム、道路などのインフラ整備が急ピッチで進められ、観光産業が飛躍的に発展した。一方、沖縄が米国統治下にあった時代に高度成長を遂げた全国との間で住民の所得水準は開いたままで、近年は平均的な年収の半分に満たない世帯で暮らす17歳以下の割合が全国の倍以上になっている「子どもの貧困」が問題になっている。
また、県内の米軍専用施設面積は復帰時に比べ約3割の減少にとどまり、米軍機の事故や騒音、環境汚染、米軍人・軍属による事件などが県民の生活を脅かしている状況が続く。市街地に隣接する基地は効率的な都市計画の妨げにもなっている。
こうした問題の解決に道筋をつけ、沖縄が誇る自然や文化を継承していくことが、次の50年の課題になっている。【比嘉洋】
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コロナで2年間沖縄キャンプ観戦に行けていませんが、当時は、中国人や韓国人などの観光客の多さと、出生率の高さ、牛肉の安さ、車海老がおいしいなど、沖縄に魅了されています。
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