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【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会は6日、ロシアの侵攻を受けるウクライナ情勢をめぐり初の議長声明を全会一致で採択した。 ロシアを含む全15理事国が初めて歩み寄った形だが、米英は採択について表立ってコメントしておらず、ロシアも侵攻を正当化するなど、溝は深いままだ。 声明は「ウクライナの平和と安全の維持に深い懸念を表明する」と明記。4月下旬にロシア、ウクライナ両国を訪問し、民間人退避の仲介に動くなど、平和的解決に向けたグテレス事務総長の努力を強く支持するとした。 ただ、ロシアや侵攻といった文言は声明に含まれていない。ロシアは2月、自国への非難決議案を拒否権行使で廃案に追い込んでいる。議長声明には、法的拘束力は無い。 ある安保理外交筋は「あまり実質的な内容ではない」と指摘。採択のため緊急に開かれた会合では、次席大使以下の役職の出席が目立ち、発言や拍手などもなく、声明を採択して1分半ほどで閉会した。 グテレス氏は採択を歓迎し「銃を置くため世界は一丸となる必要がある」とツイッターに投稿。一方、ロシアのポリャンスキー国連次席大使は「(ウクライナによる)銃を止めるために特別軍事作戦を始めたのだ」とツイートした。 声明はノルウェーとメキシコが作成した。メキシコのデラフエンテ国連大使は採択後、報道陣からロシアが本当に外交的解決を模索しているのか問われると「少なくともその方向に進もうとしている意思は示されたと思う」と意義を強調。その上で、議論がさらに深まることを願っていると語った。
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真実を表現できない議長声明に何の意味があるのか。
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