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◆日本生命セ・パ交流戦 日本ハム4―8巨人(28日・札幌ドーム) 巨人が新庄監督率いる日本ハムに逆転勝ちし、前夜の雪辱を果たした。1点を追う5回に一挙4点を奪うと、7回にかつての本拠・札幌Dで移籍後初登場となった代打・中田が中前適時打。さらに9回には“12球団制覇弾”となる5号2ランで試合を決め、温かく迎えた北海道のファンに恩返しした。先発のシューメーカーは6回3失点の粘投で約1か月ぶりとなる来日2勝目。首位ヤクルトとの2ゲーム差をキープした。 温かい拍手が心に染みた。1点リードの7回2死一、二塁。代打で中田の名前がコールされると、球場全体が大きく沸いた。移籍後初の札幌Dでのプレー。拍手だけではなく、スタンドを見渡すと、日本ハム時代のグッズを手にしたファンの姿も目に入った。「僕の日ハム時代のタオルだったり、ユニホームだったりを本当にたくさんの方が掲げてくれていたので、心の底からうれしかったですね」。気持ちは自然と高ぶった。 打席で対峙(たいじ)したのは、日本ハムで同期入団の宮西。大卒、高卒で4学年上だが、昨年途中まで投打の中心選手として一緒にプレーし、初戦の前には「お互い頑張ろうな」と声をかけてくれた特別な仲間だ。「ワクワクしながら打席に立ちました」という対戦で、通算803登板の左腕が投じた低め144キロ直球を捉える中前適時打を放った。「宮西さんから打てたのは一生の思い出になると思いますし、すごくうれしかった」。チームにとっても5回に4点を奪って逆転しながら、1点差に迫られていた中で生まれた貴重な一打。右手を突き上げ喜びを表現した。 試合を決めたのも中田だった。2点リードの9回無死二塁では、望月から左翼席上段まで打球を飛ばす豪快な5号2ランを放った。12球団制覇弾にして自身が持つ札幌D最多本塁打記録を更新する98本目のアーチについて聞かれると、ファンに向けて尽きることのない感謝の言葉を口にした。 「僕がこうやってホームランを積み上げてこられたのも、日本ハムファイターズファンの皆さんの声援のおかげですし、今日もファンの声援のおかげです。これから先もずっと感謝していかないといけないところだと思っていますし、皆さんの前で打てたことは個人的にはうれしかったです」 最後は深々お辞儀 昨年8月に日本ハムで暴行問題を起こし、無償トレードで巨人に移籍。札幌Dでのプレーは21年6月8日の阪神戦以来だったが、慣れ親しんだ場所は自然とパワーを与えてくれた。この日の中田の活躍に、原監督は「チームにとっても、彼にとっても、彼のファンにとっても、非常に良かったと思います」とたたえた。 試合後、チームに勝利をもたらした背番号10は一塁側でヒーローインタビューを受け、最後は巨人ファン、そして、日本ハムファンに向けて帽子を取り、深々とお辞儀をした。「今日は全てにおいて、うれしいと感謝といろいろな気持ちが入り交じってますけど、本当に良かったなと思います」。中田にとって特別な一日として刻まれた。(後藤 亮太)
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今の実力では、格下の投手でないと本塁打は難しいでしょうか。
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