ページビューの合計

2015年4月29日水曜日

小渕優子氏の団体、1億円を未記載 寄付偽装し相殺か

 小渕優子・前経済産業相の政治資金をめぐる事件で、小渕氏の資金管理団体「未来産業研究会」(東京)は2006年ごろまでに、収支報告書に記載していない支出が計1億円近くに上ったことが、関係者への取材で分かった。こうした簿外資金を解消する目的で、未来研は他の政治団体に架空の寄付をする一方、政治団体側は支援者が参加する観劇会で赤字を装い、相殺していたとされる。

 東京地検特捜部は28日、小渕氏の四つの政治団体の収支報告書に虚偽の記載をしたとして、ともに小渕氏の秘書だった、群馬県中之条町の折田謙一郎・前町長(66)と、未来研の加辺守喜・元会計責任者(62)を政治資金規正法違反(虚偽記載など)の罪で在宅起訴し、発表した。小渕氏については、認識していた証拠がないなどとして不起訴処分(嫌疑不十分)とした。

 未来研は小渕氏が初当選した00年に活動を開始。関係者によると、その後、交際費などを支出したものの、収支報告書に記載しなかった資金が06年ごろまでに総額1億円近くに上った。記載しないことで帳簿上は資金の残高が実態より多くなったため、これを「繰越金」に含めて計上していたという。06年の繰越金は約1億6千万円だった。

 折田元秘書らはこうした帳簿に対する資金のマイナスを解消するため、政治団体「自民党群馬県第五選挙区支部」「小渕優子後援会」に寄付をしたように装ったとされる。寄付額は06年以降で計8800万円にのぼる。一方、架空の寄付を受けて帳簿上の残高が実態より多くなった政治団体側は、支援者が参加した観劇会で赤字が出たように装い、相殺したとされる。

 元秘書らの起訴内容は、各団体の09年以降の収支報告書に(1)5600万円の架空寄付(2)観劇会の収支で約2億円のずれを記載した、というもの。2人の起訴を受け、小渕氏は「政治的、道義的責任を痛感している」とのコメントを出した。
(朝日新聞社)

 収支報告書に記載していない支出が計1億円近くのお金は、何に使われたのでしょうか。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿