浮かれてばかりもいられない。29日のソフトバンク戦で初回に8号3ランを打ったのが日本ハムの中田(26)。試合は5-10で敗れたものの、8本塁打はリーグ単独トップ。2位の西武・中村(31)を2本差と引き離した。
これまで中田の自己最多は13年の28本塁打。25試合で8本はシーズン40本を超えるペースだけに、今季こそ念願の本塁打王が期待されている。
しかし、球界では「それでも最後にタイトルを取るのはおかわりくんだよ」ともっぱらだ。
中村は渡辺前監督(現SD)時代から、「全試合ホームラン狙い」のお墨付きが与えられている。一発が魅力のパワーヒッターにチーム打撃は不要。いくら三振しても、ホームランを量産してくれればいい、というのが西武首脳陣の考えだ。中村も「ヒットはホームランの打ち損ない」という考えだけに、この配慮を大歓迎。リーグ2位の27三振は助っ人並みでも、文句を言うコーチはいない。
■中田翔は西武時代の清原と同じ
しかし、中田はそうもいかない。決して打線が強力なチームではないだけに、時にはつなぐ打撃も必要になる。自分の後ろを打つ5番のハーミッダが33三振でリーグトップとあっては、中田までブンブン振り回すわけにはいかない。
ある西武OBが言う。
「清原も同じ理由で本塁打王を取れなかったといわれている。キヨもタイトルを取るだけの力はあったが、黄金期の西武はチーム打撃重視。クリーンアップでも逆方向への打撃が求められていたからね」
中田も「無冠の帝王」で終わってしまうのか……。
(日刊ゲンダイ)
本塁打王よりも、目指すは、打点王でしょう。
チーム打撃重視で、優勝でしょう。
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