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2015年6月30日火曜日

【東海道新幹線火災】安全チェック「フリーパス状態」 東京五輪に向けテロ対策を


 「世界一安全」とされる新幹線では、空港のような乗客のセキュリティーチェックは行っていない。

 危険物も「フリーパス」で車内に持ち込めるのが現状だ。だが、男が車内に油をまいて火を放った今回の事態を受け、専門家からは、来年5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)や2020年東京五輪の開催に向け、新幹線でもテロ対策が必要との声が上がった。

 「性善説で成り立っていたが、今回の事象は新幹線の盲点を突いた」。鉄道の安全に詳しい関西大の安部誠治教授(公益事業論)はこう指摘する。1編成16両で定員1323人の新幹線で、乗客全員にセキュリティーチェックを行うことは難しく「抜本的な対策はできない」のが現状だ。

 鉄道アナリストの川島令三氏も「火を付けられるとどうにもならない。防ぎようがない」と言い切る。海外ではスペインの高速鉄道で手荷物検査を実施しているが、「新幹線は乗客が多すぎる。新幹線の安全性を考える上で、新たな課題を突きつけた」と強調する。

 新幹線の車両自体は燃えにくい構造になっているため延焼の恐れはないとされるが、危機管理に詳しい日本大法学部の福田充教授は「今回は、新幹線で危険物を使ったテロ行為ができるということを明らかにしてしまった」と指摘する。

 現在は事実上、乗客も手荷物も「フリーパスの状態」(福田教授)だが、伊勢志摩サミットや東京五輪の開催期間中の対策について「時期を区切ってでも、空港のように、駅での乗客のセキュリティーチェックが必要になってくるのではないか」と話している。
(産経ニュース)

 セキュリティーチェックが困難であれば、鉄道警察官か警備員を新幹線に乗せるしかないでしょう。

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