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2015年6月27日土曜日

森友哉 19歳が球宴の顔!西武・森 御礼弾 最年少最多得票に「びっくり」


パ・リーグ 西武12-4日本ハム (6月26日 西武D)

 マツダオールスターゲーム2015(第1戦=7月17日・東京ドーム、第2戦=同18日・マツダ)のファン投票の最終結果が26日に発表され、西武・森友哉捕手(19)が史上最年少で両リーグ最多得票に輝いた。パ指名打者(DH)部門で53万6267票を獲得。選出会見で夢舞台での本塁打を予告した若武者は、日本ハム戦(西武プリンスドーム)では14試合ぶりの13号2ランを披露した。球宴は29日に選手間投票、7月2日に監督推薦の結果が発表され、全出場選手が出そろう。

 決して簡単な球ではない。6回1死二塁。森は、内角高めの143キロ直球をぎりぎりまで呼び込み、豪快に振り抜いた。「(カウントが)追い込まれてから理想のバッティングができた」。右翼席中段へ突き刺す13号2ラン。6日のDeNA戦(横浜)以来、約3週間ぶりの一発だった。

 フルスイング。この魅力に、ファンがオールスター初出場を推す票を投じた。2、3回の二塁打に続く「御礼」の一発。大勝の後のお立ち台では球宴に向けた一言を求められ、宣言した。「やっぱりフルスイングでホームランを狙いたい!」。普段から本塁打ではなく「打率にこだわる」と口にしている森にとって、異例の予告だった。

 ファン投票で12球団で一番多い票を集めた。両リーグ最多得票の過去の年少記録は阪神・吉田、オリックス・イチロー、広島・前田健の22歳シーズン。これを更新した19歳10カ月の成長株は試合前の会見で「びっくりした。初めてなんでうれしい」と喜んだ。

 出世の階段を駆け上っている。新人だった昨年は、2軍生活を送る若獅子寮でオールスターをテレビ観戦。1軍初昇格を果たしたのは第2戦があった8日後、7月27日だった。今季は全71試合に先発出場。1年でチームの顔に躍進した。「(西武の)中村さん、(日本ハムの)中田さんに負けないようにしたい」と大阪桐蔭の先輩の名前を出し、広島・黒田との対戦を想像して「スーパーピッチャーなので、打ちたい」と胸を躍らせた。

 身長1メートル70ながら、空振りで球場が沸くほどスイングは力強い。抜群のスター性。さらに大舞台には「ワクワクする」と燃え、高校時代の甲子園では通算14試合で歴代4位タイの5本塁打を放った。球宴では西武・清原以来2人目の10代でのアーチにも期待がかかる。

 この日は午前7時に起床。「状態が良くなかった。1打席でも実戦で打ちたかった」と、西武第2でのイースタン・楽天戦で2打席に立った。積極性が、森の今を支えている。

 DHでの選出だが、試合途中から本職の捕手に回る可能性もある。日本ハム・大谷とは高校日本代表でバッテリーを組んだ。快速球を思い浮かべて「もう捕れないですよ」と笑いながら、「受けることができるなら、受けてみたい」とも口にした。森の球宴。いろんな楽しみが待っていそうだ。 (神田 佑)

 ▼西武・田辺監督(2軍戦に出場した森に)まさに、早起きは三文の徳。オールスター出場御礼弾で、活躍してくれた。

 ≪10代一発は過去清原だけ≫今年8月に20歳になる森(西)が両リーグ最多得票。20歳シーズンでの両リーグ最多得票は55年吉田(神)、95年イチロー(オ)、10年前田健(広)の22歳より2歳若い史上最年少。99年から設けられたDH部門では、04年ズレータ(ダ)の29歳を大きく下回る異例の若い選出となった。森は球宴時点で19歳11カ月。10代で本塁打を打てば、高卒1年目の86年に18歳、87年に19歳で打った清原(西)以来史上2人目の快挙になる。
(スポニチアネックス)

 フルスイングは魅力だが、森が打つと、日本ハム勝てない。

 今日の先発・吉川が、西武打線を止められるか。

 

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