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2015年6月25日木曜日

<トヨタ役員麻薬密輸>「鎮痛用」増す疑念 違法性認識焦点

 トヨタ自動車常務役員、ジュリー・ハンプ容疑者(55)が警視庁に逮捕されてから1週間がたった。小包の箱の中で錠剤が隠すようにして置かれていたことなどから、同庁はハンプ容疑者が違法性を知りつつ輸入したとみている。一方、ハンプ容疑者は「麻薬を輸入したとは思っていない」と否認。「父親に送ってもらった」と供述していることも判明し、捜査は麻薬の認識をどこまで裏付けられるかが焦点になっている。

 「膝の痛みを和らげるために輸入した」。ハンプ容疑者は、警視庁の調べにそう供述しているという。トヨタの豊田章男社長は記者会見で「法を犯す意図はなかったことが明らかにされることを信じている」と述べた。

 だが捜査では、違法性の認識がなかったとした場合に不自然な点が浮かんでいる。

 ハンプ容疑者は4月にトヨタ役員に就任した後、いったん米国に帰り、今月再び日本に入国した。麻薬取締法上、オキシコドンは正規の手続きを取って本人が携帯していれば海外からの持ち込みが可能だ。にもかかわらず、錠剤は携帯でなく国際宅配便で空輸されていた。

 小包の輸入に伴う税関への申告は「ネックレス」。実際にネックレスやペンダントが中に入っていたが、それらはおもちゃのような物だった。また、箱から見つかった錠剤57錠は、底に敷いたビニールの下やプラスチックケース、紙袋の中から見つかった。プラスチックケースにはペンダントが入っており、その下に錠剤が13錠あったが、ペンダントと錠剤の間に厚紙が挟まれていた。こうした状況から警視庁は、ネックレスやペンダントを送ると見せかけて錠剤を隠したとみている。

 ただ、小包の受取人はハンプ容疑者とされており、受取人を隠そうとした痕跡はみられなかった。ハンプ容疑者が薬物を使用しているとの事前の情報はなく、東京税関による検査で小包から錠剤が見つかった。税関では、関税法改正に伴い危険ドラッグなどが輸入禁制品に追加されたため、今年4月から薬物関連の検査が強化されている。【斎川瞳】
(毎日新聞)

 鎮痛用で逃げるしかないのだろう。
 鎮痛用なら罰金刑で国外退去も、麻薬となれば軽くて懲役2年の執行猶予4年くらいか。

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