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2015年6月27日土曜日

大谷翔平 162キロ超え狙う!大谷、52年ぶり野手&投手で選出/球宴

 (パ・リーグ、西武12-4日本ハム、8回戦、4勝4敗、26日、西武プリンスドーム)マツダオールスターゲーム(7月17日・東京ドーム、18日・マツダ)のファン投票の最終結果が26日、発表された。パの先発投手部門で選ばれた日本ハム・大谷翔平投手(20)は西武戦(西武プリンスドーム)で六回に“御礼”の適時打を放った。パの外野手部門で選ばれた西武・秋山翔吾外野手(27)もこの日、両リーグ月間最多となる今月8度目の1試合3安打以上を記録。オールスターは29日に選手間投票、7月2日に監督推薦の結果が発表され、全出場選手が出そろう。

 フラフラと上がった打球が、左翼手の前で弾んだ。5点を追う六回二死二塁で大谷が左前適時打。岸の143キロの直球に食らいついた。

 「きょうはたまたまという感じですね。もっと早い回にチャンスを作りたかった」

 6月3日の広島戦以来、23日ぶりの打点に安堵(あんど)の表情を浮かべた。試合前の打率は・175。打撃不振で先発から外れる可能性もあったが、通算11打数4安打と岸との相性を買われて「5番・DH」で先発した。チームは今季ワーストタイの12失点で3位に転落したが、大谷の適時打は明るい材料だ。

 発奮する理由があった。試合前に球宴のファン投票の最終結果が発表され、先発投手部門で選ばれた。ファン投票では入団1年目の2013年の外野手部門に続き2度目。投手、野手の両方では1953年に投手、63年に外野手で選出された関根潤三(近鉄)以来52年ぶり、史上2人目の快挙となった。“二刀流”として球宴史に名を刻んだ。

 年に一度の祭典。昨年の球宴第2戦(甲子園)では日本最速の162キロを計測した。あれから1年。「素晴らしい選手ばかり」と対戦したい打者は挙げなかったが、注目が集まるのは日本新記録の樹立だ。

 登板翌日の野手出場は控えており、昨年に続き投手のみの出場が有力。「短いイニングで投げられる機会は少ない。1イニングを全力でいける。(球速は)持ち味。できるだけ頑張りたい」と全力投球を誓った。

 夢の162キロ超え-。大谷が球宴で新たな歴史を作る。
(サンケイスポーツ)

 球宴の顔は、大谷だろう。

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