◇行政側の危機感欠如
私自身、同町小池で被災した両親のために順番待ちの列に並んで痛感したのは、被災者の切実な声と乖離(かいり)した行政側の危機感の欠如だ。
私がグランメッセに到着したのは午前6時ごろ。テント内の300席ほどの椅子は埋まり、列が長く延び始めていた。両親の元に送られてきた「『り災証明書』の発行開始について」という町役場からの通知には「午前9時整理券配布開始」と明記され、小池地区の指定日は28日だった。
◇何も知らされずに並ぶ被災者
ところが、列に並んだ大半の人は、28日の指定地区の人々ではなく、27日以前に交付を終えたはずの地区の人たちだった。しかも整理券の発行開始は午前9時ではなく、午前7時ごろ。1日700人を受け付け、701番目以降の人は後日再度並ばせられるという。
町職員に聞くと、午前7時に整理券を配ることや、700人で打ち切ることも町民には知らせていないという。701番で出直しを求められた広崎地区の白木敏美さん(66)が怒りの表情で語る。「1日に700人と決まっているなら、通知を出す時に何日の何時に来てくださいと書いておけば済むこと」。白木さんも27日に続いて来たのは2度目で、28日は午前7時から並んだという。
午前9時過ぎ、町役場の通知を信じてグランメッセ駐車場の入り口にやってきた人々が、「今日はもう終わりました」とその日も「追い返され」続けていた。
(毎日新聞)
職員不足で、1日700人限定はおかしいだろう。
他の市町村から応援して貰えば、直ぐにできるだろう。
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