北村弁護士によると、舛添氏のケースは調査事件であり、通常の刑事事件や民事上の紛争とは異なるという。刑事事件なら検察、民事なら相手方の弁護士が「闘う相手」となり、弁護人は依頼人の利益のために闘う。しかし、調査事件では闘う相手がいないため弁護士の個性によって取り組み方も結果も変わる場合があるという。
例えば、以前から舛添氏と継続的な関係があるならば不利な調査結果を公表することを控え、舛添氏を守ることもないとは言えない。依頼人が最初から「不利にならないように」と言い含んでいればなおさらだ。北村弁護士はこういった弁護士について「プロとしてあるまじき行為」と批判。「真実を究明しろと依頼されれば、まったく公正な第三者としてバカ正直なまでにやるべき」とし、事前に「不利な結果が出ても文句は言わないように」と念書を取ることもあるという。
この点を鑑みた時、気になるのが舛添氏が弁護人の名前を明かさなかったことだ。舛添氏は公表しない理由について27日の定例会見で「名前を公表すると取材が殺到して調査が滞る」とした。理由にはなっているものの、直ちに名前を出さなかったことは選んだ弁護士との「関係性」があることを隠したかったとの見方を排除することはできない。
北村弁護士は「お金の使途については弁護士が法に照らし合わせて違法かどうかを判断するのはいいが、事実関係については自分で説明できるはず。その意味で時間稼ぎとしか思えない」と多くの納税者の声を代弁するように指摘した。「第三者」の「厳しい」目をへた調査結果が待たれる。
◆◆◆◆◆◆◆◆
北村晴男(きたむら・はるお) 弁護士。長野県出身。日本テレビ系「行列のできる法律相談所」にレギュラー出演。趣味はゴルフ、野球。月2回スポーツなど幅広いテーマでメールマガジン「言いすぎか!!弁護士北村晴男 本音を語る(https://www.tama-project.com/mailmagazin/)」を配信中。
(デイリースポーツ)
時間稼ぎで逃げ切れると思っているのだろう。
事実関係は、おバカ知事本人が説明するしかない。
0 件のコメント:
コメントを投稿