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2016年5月30日月曜日

阿部慎之助 巨人 2軍戦で2発含む4の4 交流戦で1軍復帰

<イースタン・リーグ:巨人8-0西武>◇29日◇静岡・掛川

 巨人打線に「柱」が戻って来る。右肩痛などで2軍調整中の巨人阿部慎之助捕手(37)が、交流戦の開幕戦となる31日オリックス戦(京セラドーム大阪)で1軍に今季初昇格することが29日、決まった。同日のイースタン・リーグ西武戦(掛川)に「4番指名打者」で先発。2戦連発となる2本塁打を含む4打数4安打7打点。7回から捕手も務め、復調ぶりを示した。

 これぞ阿部、というスイングだった。2回2死二、三塁で西武国場の内寄り直球を、打った瞬間にスタンドインと分かる大きな放物線で右翼席へ。6回2死一、二塁では、豊田の直球をバックスクリーン右に低弾道で運んだ。8回にも左前打と全方向に打ち分けた。

 申し訳なさと責任感が調整のピッチを上げさせた。「1軍の状態を見てスイッチを入れないといけないと思った」。静岡遠征は2試合連続で途中からマスクもかぶってフル出場し、計7打数5安打3本塁打で9打点と文句なし。試合後は1軍が試合中だったため「ボールも見極められている。(1軍昇格は)連絡が来たら行ける心の準備はしている。喜んで行きたい」と吉報を願い、球場を後にした。

 今季は交流戦全18試合が天候不問のドーム球場開催。阿部の右肩は万全ではないが、パ主催試合では指名打者があり、巨人主催では状態が上がるまでは代打や一塁で、状況が整えば捕手スタメンと、起用法に幅を持たせられる。高橋監督は阪神戦直後、報道陣から阿部の結果を聞いた。「実力のある選手。誰もが分かっている。そういう選手が1軍にいた方がいい」。その後に検討し、昇格を決断。連敗を7で止めて交流戦を迎える巨人が、阿部合流で逆襲に出る。【浜本卓也】
(日刊スポーツ)

 体力的には限界で、DHだろう。問題は結果を出せるかどうか。

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