つまり、家族サービスと政治活動を一緒にこなしていたのだ。自宅近くのイタリアンや湯河原の別荘近くの回転すし店にしても、公私の区別なく利用し、時間やスペースの無駄遣いを省くという戦略があったことに疑いの余地はない。
さらには、政治資金で美術品などを購入するときは、一般的に店舗より割安のヤフーオークションを利用していたのである。“ymasuzoe”のIDを取得し、12年3月から始め、これまでに、137人(計214件)と取引を行い、絵画や版画、図録などを落札していたという。
舛添氏と取引した人物によると、
「うちの出品した版画を、1万3000円ちょっとで買っていました。落札のメールを送ると、商品をどこに送ったらいいのか連絡が来たので、舛添さんだとわかった。その後、本人ではなく、事務所の人から、『グローバルネットワーク研究会』宛ての領収書を送ってほしいと言われました」
また、別の取引先も、
「梅原龍三郎作品の複製版画を、約2万3000円で落札していました。領収書の但し書きは、“日仏文化交流のための資料代”としてくれと言われたのを覚えています。舛添さんは主に、2、3万円程度で見栄えのいい絵画をヤフオクで買い求めているみたいです」
美術が趣味と公言しているだけあって、確実に、落札額以上に価値のある美術品を目利きで選んでいるはずである。
そして、ヤフオクで手に入れた美術品を、議員外交、都市外交のツールとして活用しているのだ。
ジャーナリストの徳岡孝夫氏が言う。
「ソルボンヌに留学し、フランス語が堪能なだけに、舛添さんは崇高なご趣味をお持ちです。税金で家族旅行をし、税金で美術品を買うとは、個人主義を優先するフランス文化を見事に体現なされている。豪華な海外出張を繰り返しているのも、財政を破綻させて最後にはギロチンで処刑されたルイ16世を見るかのようです。きっと、舛添さんは、都に革命でも起こそうとしているに違いありません」
「特集 首の皮一枚でつながった『舛添要一』都知事を褒めよ!」より
「週刊新潮」2016年5月26日号 掲載
政治資金で美術品購入のおバカ知事を早くクビにしろ。
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