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2016年5月23日月曜日

MotoGP第6戦イタリアGP決勝:ファイナルラップでまさかの展開。0.019秒差でロレンソが優勝

 MotoGP第6戦イタリアGP、MotoGPクラスは、イタリアのムジェロサーキットで決勝レースを行い、ホルヘ・ロレンソ(モビスター・ヤマハ)が優勝した。

 MotoGPクラスの決勝レースは気温26度、路面温度48度のドライコンディションで争われた。ポールスタートのバレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ)が好スタートを切り、ロレンソも好スタートで続く。1周目をトップで戻ってきたのはロレンソ。ロッシがぴたりと続き、アレイシ・エスパロガロ(スズキ)とマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が3番手を争う。

 ロレンソとロッシは序盤からテール・トゥ・ノーズの接戦を展開。ストレートエンドでは何度かロッシが前に出るが、すぐにロレンソも抜き返す。3周目にはマルケスが3番手に浮上し、アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)が4番手。アレイシ・エスパロガロは5番手へと後退する。

 一時、ロレンソとロッシの差が若干広がるが、ロッシが再びその差を縮め、ロッシがロレンソの真後ろに迫った9周目にロッシが突然スローダウン。マシントラブルが発生し、スロー走行でピットに戻ろうとしたロッシだったが、エンジンブロー、白煙に包まれたマシンをコースサイドに止めてリタイアとなる。

 この時点でトップを行くロレンソと2番手のマルケスの差は約コンマ8秒ほど。マルケスは中盤に入ってその差を縮めるが、勝負をしかけるところまでは至らない。しかし、終盤の残り2周となった1コーナーの進入でマルケスが前に、ところが突っ込みすぎてラインがワイドとなり、ロレンソがすぐにポジションを奪還する。

 迎えた最終ラップ、マルケスは2コーナーでインをつきトップに浮上し、逃げ切ろうとする。しかし、コース後半の13コーナーでロレンソが前に。立ち上がりでマルケスが再びトップに立ち、最終コーナーにトップで進入したのはマルケスだった。

 最後はゴールラインまでのスリップストリーム勝負となり、ゴールライン直前にスリップから抜け出したロレンソがコンマ019秒の僅差で前でゴール。前戦フランスGPに続いて、今シーズン3勝目を記録した。マルケスは惜しくも2位。3位にアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)が入賞。イアンノーネはフロントロウ3番グリッドから決勝に臨んだものの、スタートに失敗。序盤は10番手前後に沈み、追い上げのレースとなったが、中盤には4番手まで挽回。チームメイトのドビジオーゾとのポジション争いに競り勝ち、3位表彰台を獲得した。

 4位のダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ)は中盤にイアンノーネに交わされ5番手を走行していたが、終盤にアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)に競り勝って4位でゴール。ドビジオーゾは序盤から中盤は表彰台圏内を争っていたが、終盤の18周目ににラインを外すなどポジションを落とし5位でゴール。

 マーベリック・ビニャーレス(スズキ)もフロントロウスタートながらスタートに失敗。挽回して6位でチェッカーを受けた。サテライト勢トップとなる7位にブラドリー・スミス(モンスター・ヤマハ・テック3)、僅差で8位にダニロ・ペトルッチ(オクト・プラマック)が続き、序盤は上位につけていたアレイシ・エスパロガロは中盤以降ペースが上がらず、9位でゴールとなった。ワイルドカード参戦のミケーレ・ピロ(ドゥカティ)は10位入賞。

 カル・クロッチロウ(LCRホンダ)が11位、エクトル・バルベラ(アビンティアレーシング)が12位、ユージン・ラバティ(アスパー・チーム)が13位、ステファン・ブラドル(アプリリア)が14位の順で続き、ポル・エスパロガロ(モンスター・ヤマハ・テック3)は9周目に転倒を喫したものの、再スタートして15位、ヨニー・エルナンデス(アスパー・チーム)はジャンプスタートのライドスルーペナルティを受け、16位となった。

 スコット・レディング(オクト・プラマック)はマシントラブルによりピットに戻ってリタイア。ジャック・ミラー(マークVDS)、アルバロ・バウティスタ(アプリリア)、ロリス・バズ(アビンティアレーシング)は1周目の1コーナーで転倒リタイアに終わった。ティト・ラバット(マークVDS)はフリー走行3回目で転倒した際に左鎖骨を骨折、今レースを欠場した。

 チャンピオンシップのポイント争いではロレンソが115ポイントでトップ。マルケスが105ポイントでランキング2位に続き、ロッシはノーポイントに終わったものの、78ポイントでランキング3位をキープしている。
(オートスポーツweb)

 ロッシ、リタイヤは残念。
 このサーキットは、バトルが面白い。

 

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