15日午後1時30分すぎから行われた、松野文科相の緊急記者会見。
松野文科相は「民進党等から提示された19の文書のうち、14については同内容の文書の存在が確認できましたが、2つの文書については、存在が確認できなかったとの調査結果が得られた」と述べた。
5月の調査で、確認できなかったとしていた加計学園の獣医学部新設をめぐる文書の大半が、再調査の結果、見つかったことを明らかにした。
確認できたのは、19の文書のうち、様式や構成が異なっているものもあったものの、「総理のご意向」、「官邸の最高レベルが言っている」などと書かれたものを含む14の文書の存在を確認。
残りの5つのうち、萩生田官房副長官の発言を記したものなど、2つについては、存在を確認できなかったとしているが、3つの文書については、学校法人の利益に関わるものだとして、あったかなかったか明らかにできないとしている。
文書は、前回の調査より調べる対象を拡大したところ、確認できたという。
松野文科相は「前回調査は、その時点において合理的な調査であったと考えるものの、前回確認できなかった文書の存在が明らかになったことは、大変申し訳なく、私としても、この結果を真摯(しんし)に受け止めている」と述べた。
調査の責任者の文科省の義本博司総括審議官は、「総理のご意向」などと書かれた文書を、ある課長補佐が作成したことを認めたうえで、「ここに、こういう記述がある以上は、こうした趣旨の発言があったものだということだと。ただし、その真意はわからない」と述べた。
ヒアリングの結果、真意はわからないものの、実際、そうした発言があったと、課長補佐は話しているという。
5月、この文書について、前川前文科事務次官は「あったものを、なかったことにはできない。官邸の最高レベルが誰のことだかわからないが、一番上であれば総理、その次なら官房長官だから、お二方のどちらかなのかなと思った」と述べていた。
15日の会見では、「官邸の最高レベル」などの発言が、内閣府の誰からあったのかについても質問が出た。
義本総括審議官は「責任ある立場から話があったと理解している。自分がそういうことを聞いたと同趣旨のことを聞いたと、ここに書かせてもらっているので、それ以上でもそれ以下でもない」と述べた。
文書の存在が確認されたことについて民進党の蓮舫代表は「結果としては、隠蔽(いんぺい)していた。この文書を怪文書と言い放ち、個人攻撃を繰り返してきた菅官房長官の責任が問われているとあらためて強く言わせてもらう」と述べた。
文書の発覚直後、「怪文書みたいな文書じゃないか」と話していた菅官房長官は、会見で「当初は、信ぴょう性も出所もわからない文書だった。怪文書という言葉だけが独り歩きしているのは残念」と述べた。
文科省が、文書の一部を確認したことを受けて、これまで調査に消極的だった内閣府も、調査を行うことを明らかにした。
山本地方創生相は「今晩、徹夜してでもやって、明朝には結果を発表することにしたい」と述べた。
この問題をめぐっては16日、参議院の予算委員会で、安倍首相も出席のもと、集中審議が行われることになった。
(フジテレビニュース)
追求できる機会がないのは、本当に国民を舐めているだろう。
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