自民党は22日、豊田真由子衆院議員(埼玉4区)による元政策秘書への暴行が週刊誌で報じられると、その日のうちに離党届を提出させて幕引きを急いだ。豊田氏は当選2回で党や政府の要職にはついていないが、学校法人「加計学園」の問題などで批判が高まる中、安倍政権はさらなる痛手を負った。23日告示の東京都議選を前に「逆風が暴風雨に変わった」(都選出衆院議員)と嘆く声も出ている。
自民党は当選2回の衆院議員に失態が続いている。豊田氏が所属する細田派では4月、中川俊直氏が週刊誌で女性問題を報じられ、経済産業政務官を辞任し離党したばかり。5月には大西英男氏が「がん患者は働かなくていい」と発言し、党都連副会長辞任に追い込まれた。
豊田氏による暴言、暴行の録音記録は22日朝からテレビ番組で繰り返し放映され、党のイメージダウンは深刻化。党幹部は「かばいようがない」と突き放した。
安倍晋三首相は22日午後、下村博文幹事長代行(党都連会長)から報告を受け、「やむを得ない」と語った。【村尾哲】
(毎日新聞)
どんなにすばらしい経歴でも、これですべてが終わりだと思うと哀れ。
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