愛知県警監察官室は同日、地方公務員法(守秘義務)違反の疑いもあるとして調査を始めている。
関係者によると、野口容疑者は事件が報道された昨年12月以降、自ら愛知県警に出向き、この捜査員に「事件は出来レースだった」と説明。捜査員は「自分もそう思う。(逮捕されたら)証言してやる」と答えたという。その後、捜査員から福岡県警の情報について教えてもらったとも供述。「おまえらの名前が割れている」「近く逮捕されるらしい」と電話などで伝えてきたという。
福岡県警は今回の捜査で通信傍受法に基づき、容疑者らの携帯電話を傍受しており、この捜査員を含む複数の警察官との通話を確認している。
野口容疑者の兄の直樹容疑者(43)も逮捕前の3月ごろ、被害に遭った貴金属店の実質的経営者側に示談交渉を持ちかけており、福岡県警は入手した捜査情報を基に、逮捕を免れようと画策した可能性があるとみている。
関係者によると、直樹容疑者はこの交渉の中で「警察に完全にマークされている」などと述べており、「『近く捕まるらしい』との情報をグループ内で共有していた」と話しているという。
警察官が捜査情報を漏らした疑いについて、菅義偉官房長官は2日の記者会見で「事実があるのか確認している。(情報漏えいは)当然、職務上あってはならない」と述べた。松本純国家公安委員長は会見で「まずは県警が対応する」と述べ、福岡、愛知両県警の捜査の推移を注視する考えを示した。
=2017/06/03付 西日本新聞朝刊=
西日本新聞社
最近、警察官の不祥事が多いね。
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