午後2時30分すぎ。札幌市内の合宿所に到着したタクシーから大谷が降りると、ファンから驚きにも似た歓声が起こった。
20日から2日間の全体練習参加が決まった。栗山監督は「全力で走れないと話にならない。全力で走れればいろいろなことを考える」と話しており、復帰への条件は「全力疾走」となる。
4月8日のオリックス戦の走塁中に左太腿裏を肉離れしてから約2カ月半。千葉・鎌ケ谷でのリハビリを慎重に進めてきたため、ダッシュの強度は「6、7割」程度だが、大谷は「だいぶ(状態が)上がっていると思う」と話している。再発の原因となる恐れがあった左右の筋力差も克服しつつあり、栗山監督の直接チェックに至ったもようだ。GOサインが出れば、リーグ戦再開となる23日にも出場選手登録される可能性がある。
打撃面では、5月末に屋外でのフリー打撃を再開し、2軍投手の球も打っている。一方、投手としては今月13日にブルペン投球を始めたが、打者相手には投げていない。栗山監督は「投手だけのパターン、打者だけ、代打だけ。全て考えている」と話すが、ぶっつけ本番で1軍復帰となれば、代打もしくはDHからの出場が現実的だ。
昨季の日本一チームは現在、借金10の5位に低迷する。特に打線は主砲・中田が本調子ではなく、リーグトップの打率・407を誇る近藤が右太腿裏の張りで戦線離脱している。大谷の動きを見て、指揮官はどんな判断を下すのか。当初は6週間とみられていた復帰は大きくずれ込んだが、今後の巻き返しへ、大谷の存在は起爆剤となる。
≪大谷負傷後の経過≫
☆4月8日 オリックス戦(京セラドーム)の走塁中に左太腿裏の肉離れ。同10日にはインフルエンザB型を発症。
☆同15日 リハビリ開始。
☆5月27日 屋外でのフリー打撃再開。21スイング中、4本の柵越え。同30日にスパイクを履いてダッシュを開始。
☆6月2日 都内で定期検査を受け左右の脚の筋力の差が発覚。ベースランニング再開は見合わせ翌週はウエートトレーニングに重点を置く。
☆同13日 捕手を立たせて30球、座らせて11球の投球練習を再開。球を受けた中山ブルペン捕手は「150キロは出ていたと思う」
(スポニチアネックス)
もう大谷の活躍しか楽しみがない。
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