日本ハム・近藤が“張本超え”を果たした。DeNA戦の3回に決勝の2点二塁打を放つなど2打数2安打。打率を4割1分5厘に上げた。出場47試合時点で打率4割台とし、1973年、張本勲(当時は日拓)の球団最長記録を更新した。近藤の全4打席出塁の活躍もあり、チームは3カードぶりに勝ち越した。
決勝2点二塁打 偉大な大先輩を追い越した近藤に、実感はなかった。出場47試合時点での打率4割台で球団記録を更新。「現役時代は知らないので…。すごい方。いいのかなとは思いますけど、記録になるのはうれしい」と“あっぱれ”級の活躍にはにかんだ。
全4打席で出塁。今季の近藤らしさが凝縮されていた。3回無死一、二塁、井納の内角の146キロを引っ張り右翼線へ先制2点二塁打。5回は逆方向を意識し左前へ。第1、4打席はボールを見極め四球。今季59安打に加え、両リーグでダントツの53四球。打数にカウントされない四球の多さが高打率を支えている。「低めの振らせてくる変化球を見逃せば有利。そこを続けている結果」と選球眼が大きな武器になっている。
15年に高卒4年目で打率3割2分6厘をマーク。しかし、昨年は左膝の痛みに悩まされ打撃を崩した。痛みが癒えた今季、大谷が離脱した後は「3番・DH」を指定席とし「ボールの見え方が違う」と進化。本塁打こそ3本だが、二塁打14本はリーグトップ。決して俊足ではなく内野安打は5本と少ないが、強く振ることを継続している。栗山監督は「普通にやれている感じ。4割打てると思っている」と潜在能力の高さを説明する。
憧れの先輩のおかげでもある。対戦相手には横浜高の2学年先輩・筒香がいた。1、3年で三遊間を組んだ先輩が「すごいやつが入ってきたと思った」と認めるほど、当時からセンスはずば抜けていた。近藤は「あの人を見てスイングスピードを速くしないといけないと思った。目標にしていた先輩ですし成長した姿を見せたい」と話していた通りの打撃だった。
1989年にクロマティ(巨人)がマークした過去最長96試合ははるか先。「僕の中で4割キープとかはない。1日1本いいところで打っていく積み重ね」と地に足をつけ安打を重ねていく。(岸 慎也)
(スポーツ報知)
近藤いいね。
0 件のコメント:
コメントを投稿