日本ハム・大谷が左太もも裏肉離れから復帰2打席目で初安打&初打点をマークした。1点を追う5回2死一、二塁、代打で武田から左前へ一時同点となる適時打を放った。チームは8回にデスパイネのソロで勝ち越され、今季4度目の4連敗を喫した。
盛り上がる三塁ベンチへ、一塁に到達した大谷はしびれた両手を振るしぐさで、苦笑いを浮かべた。完全に詰まった。それでよかった。1点を追う5回2死一、二塁、代打で登場。敵地のヤフオクD全体が歓声とどよめきに包まれた。
フルカウントから腕をたたみ、武田の内角135キロスライダーを逆方向へ運んだ。深い守備位置の左前へ落ちる適時打で同点とし、「詰まりましたけど、いい所にたまたま落ちてくれた。点につながってくれたのでよかった」と謙虚に言った。
復帰わずか2打席目で、日本を代表する右腕の厳しい投球を攻略した。初球、ボールになった内角144キロの直球から、スライダーを交え全8球が体の近くに来た。際どいコースを見極め、ファウル2球で逃れ、最後にとらえた。これで代打通算成績は49打数15安打、打率3割6厘、13打点。手負いの状態でも、しびれる1打席勝負にも動じないハートと技術がある。
直後に代走が出て交代したが「昨日も(球自体は)見えていましたけど、ついていけてなかった。復帰2打席であんなに内角のスライダーとかを見られると思ってなかった。個人的にはすごくいい打席」。2軍戦を経ずにぶっつけ本番で驚異の対応力を見せたが、涼しい顔だった。
23日に1軍登録後は3戦連続で出番がなかった。27日の試合前、栗山監督から呼び出された。最終確認を受け、この3連戦中の代打出場を伝えられた。まだ全体練習も別メニューで、スライディング練習も行っていない。トレーナー陣から“完治”のお墨付きは出ていないが、指揮官と大谷の中で前に進む決断がされた。
この日、宿舎の昼食会場で大谷は監督と偶然、鉢合わせになった。「ユニホームを着ていない時は基本、選手とは話さない」という指揮官だが、思わず声をかけた。気にしてしまうほど、状態はまだまだだ。
チームは1度逆転し、その後2度追いつく粘りを見せたが、最後はデスパイネのソロに沈み、3カード連続負け越しで4度目の4連敗。29日も代打待機の大谷は「取られても追いついたり、いいところはある。勝ちにつながるように全員で頑張りたい」。5位からの逆襲へ、今できる最大限の力で貢献する。(岸 慎也)
(スポーツ報知)
先発投手が打たれ、救援陣も抑えられない負け試合の負けパターンが続く。
いっその事、来季以降のために、新人投手の先発でいいでしょう。
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