岡崎が2日続けて“奇跡”を起こした。延長11回1死満塁。内角直球を振り切った打球は三塁線を破った。プロ初のサヨナラ打。ベンチ前で金本監督と抱き合い、2日連続のお立ち台で「誰も期待していなかったと思いますが、サヨナラやりました!」と絶叫した。
前日は逆転の決勝2ラン。13年目でのプロ初本塁打は、野手ではプロ野球史上2位タイの遅咲き弾だった。帰宅すると、食卓には豪華な食事が用意されていた。「よそ行きの料理を作ってくれていて」。2軍暮らしが長かった岡崎。苦しい時期を支えてくれた妻は「ありがとう」と言って、静かに涙を流した。「僕もうれしかった」。3人の子どもが祖父母宅に泊まりに行っていたため、夫婦水入らずで祝杯を挙げた。
そんな前夜の余韻も冷めやらないデーゲームで、途中出場でサヨナラ打。金本監督は前日「(活躍が)一日で終わってほしくない」と話していたが「次の日にまさか来るとは。ビックリですね」と“想定外”のヒーローによる今季2度目のサヨナラ勝ちに笑みがこぼれた。追い込まれてから7球ファウルで粘った後の13球目のサヨナラ打を「粘っているのか、前に飛ばなかったのか…。でも、最後に打ったというのは粘ったんでしょ」とジョークを交えて執念を称賛。33歳が“ラッキーボーイ”となって交流戦2カード連続で勝ち越した。(橋本 健吾)
(スポーツ報知)
甲子園の魔物だね。
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