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新型コロナウイルスの感染拡大を受け、茨城の県南西9市町を対象とした酒類を提供する飲食店に対する県の営業時間短縮要請が11月30日に始まった。期間は13日までの2週間、夜10時までの営業が要請の内容だ。9市町では住民に対する外出自粛要請も既に始まり、街の人出に影響している。県内屈指の繁華街、土浦市桜町の飲食店からは「年を越せない」「先が見えない」と悲鳴が上がった。 30日午後7時半、多くの居酒屋が並ぶ桜町の「さくら通り」は、ほとんどの店の前に営業時間短縮を知らせる紙が張られた。道行く客はほとんどおらず、静まり返っていた。 午後10時、居酒屋「酒菜 夢屋」の店主、助川由利子さん(70)は、店ののれんを下ろした。扉には「10時で閉店します」と書いた紙を張った。通常は客の入りに応じて午前2時ごろまで営業する。心境は複雑だが「土浦も(コロナが)出ているから協力しないといけない」と理解を示す。 利用客がやっと戻ってきたばかりの11月、市内で感染が広がった。店は常連以外の客足が途絶えた。利用客は町内の飲食業関係者も多く、午後10時以降が最もにぎわう時間帯だ。「2週間の我慢。協力金の支払いが遅いと年を越せない」と不安をのぞかせる。 お笑い芸人などのショーが楽しめる桜町1丁目の居酒屋「歌芸夢者」は、ショーの回数を3回から2回に減らした。100人の定員を40人に減らし、芸人が舞台から降りて交流するのも取りやめた。オーナーの吉武静夫さん(62)は「12月は一番の書き入れ時なのに、正直先が見えない」と肩を落とす。 キャバクラやパブなど36店が加盟する桜町飲食業振興協議会は、加盟店から「本当にきつい」「やっていけない」と悲痛な声が寄せられている。 同会加盟店は11月30日までの約2週間を自主休業、12月1日から営業を再開した。時短要請に応じる店、通常営業する店で対応は分かれているという。 茂木加津雪副会長(39)は「従業員の生活がかかっている。皆、苦しい決断をしている」と理解を求めた。 桜町でカラオケを提供する飲食店の40代店長男性は「客足が減っていく予感をひしひしと覚える」と危機感をあらわにする。戻りつつあった客足は、市役所でクラスター(感染者集団)が発生したことで「再び減ってしまった」という。10人以上の忘年会予約3件も全てキャンセルになった。男性は「お客が戻ることを願い、安全できれいな店を準備していくしかない」と切り替えていた。
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土浦市が、飲食店、事業所などのクラスター多発で感染者が拡大中で危ない。外出自粛で抑えるしかないだろう。
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