児童生徒に東京パラリンピックの観戦機会を提供する「学校連携観戦プログラム」について千葉県の熊谷俊人知事は30日、臨時会見し、千葉市立中の教諭2人が生徒引率後に新型コロナウイルス感染が判明したのを受け「千葉市長と協議し、さらなる感染防止策を講じるのは教育現場の負担が大きく、31日以降すべての学校連携観戦を中止することで合意した」と述べた。
神谷俊一市長も同日、市役所で中止を発表した。実施する前提の「保護者理解」「安心確保」が難しく、直前キャンセルも相次ぎ意義が薄れたことも理由に挙げ「実施にこだわるべきではない」と述べた。
熊谷知事は、学校連携観戦プログラムについて、実施しても感染リスクは低いとの認識を改めて示しながら「31日以降実施するなら、引率教員への事前のPCR検査などさらなる感染防止策が必要」と指摘。神谷市長と意見交換し、学校連携観戦が9月3日までと残りの準備期間が短く、新たな感染防止策を行うのは現場の負担増などから困難と判断。神谷市長と今後の全ての観戦日程を中止することで合意した。
県によると、24日時点で県内6市町の小中高198校で、児童生徒と引率教員ら計2万3132人が参加を予定していた。25~30日に6市町の小中高92校、3292人が幕張メッセの競技会場で観戦したが、直前にキャンセルする動きも相次いでいたという。
今後の日程で、31日~9月3日に予定していたのは千葉市の小中高・特支学校の延べ116校と、県立高校1校の計117校で、1万6560人だった。すべて中止となる。
引率後に教諭の感染が判明した問題は、千葉市立中の2人が発症数日前の25日に1年生を引率し、幕張メッセの競技会場で観戦。29日に感染が判明したと発表していた。
学校連携観戦を巡っては6~30日に県へ苦情電話などが196件寄せられ「感染した場合、誰が責任を取るのか」などと批判する声があったという。
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感染リスクがあり、当初から中止すべきプログラムでした。本当に誰が責任を取るのでしょか。
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