新型コロナウイルス感染が年明けから急拡大した沖縄県で、20歳代中心だった感染が全世代に広がっている。基礎疾患があることが多い高齢者の増加率も高く、県は「今後、医療提供体制が逼迫(ひっぱく)する」と懸念。PCR検査の高齢者枠を増やすなど対策を進める。
県によると、20日の新規感染者数は、前週比28%減の1309人で、2日連続で前週を下回り、爆発的な拡大は収まりつつある。一方、60歳以上の感染者は207人で同31%の増加。1月3~9日に感染が判明した人と同10~16日に判明した人を年代別で比較しても、60歳以上は450人から939人と2倍超となり、40歳代や10歳代以下でも同様の傾向がみられた。
感染が全世代に広がったことで、これまで軽症がほとんどだった傾向にも変化が出ている。1月3日には重症者がゼロ、中等症も56人だったが、20日には6人と202人に増えた。県は「高齢者の感染が増えたことが一因」と分析している。
実際、重点医療機関の県立南部医療センター・こども医療センター(南風原町)では、先週から高齢者のコロナ入院患者が増え始めた。19日現在、約30床あるコロナ病床に21人が入院。このうち10人が70歳代以上で全員に心臓病や腎臓病などの基礎疾患があり、うち4人は酸素投与が必要な中等症だという。
和気亨病院長は、「変異株のオミクロン株は症状が軽いという見方もあるが、それは健康で体力のある人の場合。高齢者は同株でも重症化しやすく、このままでは再び医療が逼迫するかもしれない」と話す。
県は20日、入院需要が急増していることなどに伴って県が定める警戒レベルを3番目に高い「3A」に引き上げたと発表。県内2か所のPCR検査センターで61歳以上の枠を1日あたり計300件増やすなどして対応する。
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沖縄以外も、中等症以上の高齢者などの増加で、医療崩壊は時間の問題でしょうか。
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