【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮は11日午前7時27分ごろ(日本時間同)、内陸部から日本海に向けて飛翔(ひしょう)体を発射した。韓国軍合同参謀本部は、発射されたのは1発で弾道ミサイルと推定されるとの分析を示した。日本政府も北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたと発表した。日米韓当局が詳しい種類の分析を進めている。
日本政府関係者によると、ミサイルは日本の排他的経済水域(EEZ)の外に落下したとみられる。被害は確認されていない。
北朝鮮は5日にも内陸部の慈江道(チャガンド)から弾道ミサイルを発射したばかり。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は昨年末の党中央委員会総会で、新兵器開発の推進を指示しており、年明け早々にミサイル発射を繰り返すことで、軍備増強を加速させる姿勢を行動で示した形だ。
韓国の聨合ニュースは、今回のミサイルが音速の10倍に当たるマッハ10近くに達したと伝えた。北朝鮮が極超音速ミサイルだったとする5日発射のミサイルのマッハ6程度を上回り、北朝鮮が今回も極超音速ミサイルの発射実験に成功したと主張する可能性がある。
5日の発射について韓国軍は、極超音速兵器の技術に達せず、一般的な弾道ミサイルとの見方を示した。ただ、弾頭部の変則飛行が認められ、北朝鮮が着々と技術を発展させている可能性が高く、日韓への脅威は日増しに高まっている。
米英仏など欧米5カ国と日本は米東部時間の10日、北朝鮮の5日のミサイル発射を受けた国連安全保障理事会の非公開緊急会合を前に「弾道ミサイル発射は安保理決議に明白に違反している」と非難する声明を発表した。北朝鮮はミサイルの発射実験を「自衛権」と主張しており、国連会合の日程にぶつけることで、国際社会の動きを牽制(けんせい)する狙いもあるとみられる。
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ロケットマンの脅威を排除するための、主権国家たる日本の対抗措置が必要でしょう。
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