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沖縄県は8日、県内で過去最多となる1759人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。3日連続で過去最多を記録し、爆発的な感染拡大が続いている。2~8日までの1週間の感染者合計は、前週の22・73倍の5183人に上り、過去最多となった。1週間の合計が5千人を超えるのも初めて。県の糸数公医療技監は、オミクロン株の感染力の強さが要因との認識を示した上で「ピークに達したとは言えない」との見解を示した。在沖米軍基地関係の新規感染者数も過去最多を更新し、302人の報告があった。 糸数技監は「欠勤者が増え、社会全体の機能がダウンすることがあり得る」との危機感を示し、事業者に対し、職員減に対応する業務継続計画(BCP)の作成を改めて呼び掛ける考えを示した。 8日の新規感染者数は、前週土曜日と比べ約34倍と急激な増加が続く。20代が最多で全体の半数を超え903人、30代が231人、10代205人などと続く。20代は、友人との年末年始の飲食を伴う会合での感染が多いという。糸数技監は「空気を介しての感染の可能性もある」として不織布マスク着用と換気の徹底を呼び掛けた。せきや熱などの症状がある人には「他の人と接触せず、必要があれば市販の風邪薬などを飲んで自宅療養してほしい」と促した。 県内の重点医療機関21カ所で感染や濃厚接触者となるなどして欠勤した人は前日より124人増え、計437人に上った。医療受け入れ体制の逼迫(ひっぱく)が深刻化し、人員不足により救急外来で、患者の受け入れができない事態も起きている。中頭病院、浦添総合病院、大浜第一病院では救急車の受け入れを制限し、赤十字病院は救急車受け入れ不可だという。 宮古島市では8日に133人の感染が確認され、人口10万人当たり735・93人と深刻な水準になった。県は9~14日まで、JTAドーム宮古島駐車場に臨時のPCR検査場を設置する。1日100~150件を想定。予約が必要で、無料で受検できる。 在沖米軍基地内の新型コロナウイルス新規感染者について、基地別の報告はまだない。(中村万里子)
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重症者ではなく、医療関係者の欠勤による医療ひっ迫が心配です。
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