長野県中野市で男が住宅に立てこもり、警察官ら4人が死亡した事件。青木正憲容疑者(31)は警察官1人を殺害した疑いで逮捕されました。
そもそも、立てこもっていた住宅は、青木容疑者の自宅でした。両親や、伯母と4人で暮らしていたそうです。父親は、中野市議会で議長を務める青木正道さん。事件が起きたときは、外出していたようです。自宅には母親(57)と伯母(60)がいました。2人は、屋外に逃げ出し、保護されました。 空が白み始めた26日午前4時過ぎ。容疑者は父親に電話をかけていました。親子で、しばらく会話した、その直後、青木容疑者が投降。最初の通報から、ちょうど半日後に確保されました。 近所の人によりますと、青木容疑者は大学進学で長野県外に出たものの、中退。実家の農業を手伝っていたそうです。 近所の住民:「中学までは普通、大学中退してからだな。村の保存会とか消防団も入っていたんだけど、やめちゃった」 近所の住民:「私が畑をやっていて、道路通っても、歩いていても、あいさつしなくなったし、だんだん、愛想悪くなったなと」 不可解な事件をひも解くカギは、立てこもりが起きる前の段階にありました。 25日午後4時半ごろ、青木容疑者は、大ぶりなサバイバルナイフのような刃物で女性の胸を刺したそうです。このとき、そばにいた男性は、青木容疑者にこう声をかけています。 目撃者:「『何でこんなひどいことするんだ』と言ったら、『殺したいから、殺してやっただけだ』と。落ち着いて、慌てて逃げる様子もなかった」 刺されて亡くなったのは、近所に住む村上幸枝さん(66)。勤めていたホームセンターを2、3年前に退職したそうです。 村上さんを知る人:「『これから人生、楽しむんだ』と。まだ66歳ですから、隠居するわけではないけど、これから畑とか、旅行に行ったり、料理をしたり、運動をしたり、これから楽しみだと話していた」 近所の人によりますと、村上さんは夕方の散歩を日課にしていて、いつも連れだって歩く女性がいたそうです。その女性は、立てこもり現場のすぐそばで亡くなった竹内靖子さん(70)でした。 村上さんの知人:「きのうも村上さんと竹内さんが散歩しているのを見ました。村上さんは青木容疑者の母親と友だちだったので、畑仕事を手伝ったり、家に行くこともありました」 村上さんが、青木容疑者の母親がやっていたお花の教室に通っていたのではないかとの証言もあります。25日も容疑者の母親を訪ねていたとしたら、そこで事件に巻き込まれたのかもしれません。 青木容疑者は調べに対し、「女性2人に悪口を言われたと思って殺した。射殺されると思ったので、駆け付けた警察官も殺した」といった内容の供述をしていることが新たにわかりました。 女性が刺された一報を受け、1台のパトカーが現場に向かいます。白い倉庫前に到着したところ、一度、姿を消していた青木容疑者が再び現れ、警察官に向け発砲したといいます。 目撃者:「最初に刺して、まさか家まで戻って、ライフル持って来るなんて夢にも思わない。(Q.猟銃を持って、戻って来たときはどう思った)俺は、全然、本物だと思ってないから。撃たれて本物だったんだと。(青木容疑者の)目が見えた。目が見えるようなサングラス。ニヤッて笑っているような感じで、撃っていたような気がする」 犠牲となったのは、中野警察署の玉井良樹警部補(46)と、池内卓夫巡査部長(61)。池内巡査部長は、知人によりますと、定年後に再雇用されていたといいます。 警察官に発砲したあと、自宅で立てこもろうとする青木容疑者と鉢合わせた住人がいます。 近所の住民:「私と至近距離で10メートルくらい。撃たれてもおかしくない距離。でも、私の顔を見たら、すっと背向けて、普通に犬と入っていった。(Q.そのときの様子は)迷彩服。狩りに出る格好」 青木容疑者は、2015年から散弾銃など4丁の所持許可を県の公安委員会から得ていました。 国家公安委員会・谷公一委員長:「現時点では、銃の所持許可の手続きに問題があったとの報告は受けていない」 警察によりますと、許可に必要な医師の診断書にも問題はなかったといいます。 かつて、中野市猟友会の関係者が勧誘したとき、青木容疑者は「忙しくて、そんなことはやっていられない」と真顔で断ったそうです。猟友会の関係者は「ただ銃が撃ちたいだけのガンマニアなのだな」と感じたといいます。 青木容疑者は、容疑を認めていて、取り乱したりすることもなく、調べに応じているということです。
テレビ朝日ニュース
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統合失調症で精神的に病んでいるのでしょうか。
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