ゴールデンウイーク(GW)で大混雑となっている行楽地で、マナー違反が深刻化しています。神奈川県の海岸では、バーベキューなどのゴミがあちこちに落ちていて、清掃活動が既に追いつかないといいます。そんな中、対策として、駐車場の有料化など社会実験を始めた自治体もありました。
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GWも後半となった3日、関東有数の観光地・神奈川県の鎌倉にはコロナ禍前のように観光客が集まっていました。
にぎわう「小町通り」には、混雑の中で食べながら歩いている人の姿がありました。しかし、鎌倉小町商店会では、混雑時の食べ歩きは他の人に食べ物がつくなどして迷惑になるため、推奨していません。
観光客
「(食べ歩きの影響か)歩いている方で、カバン汚れちゃっている方がいました」
マナーを守った食べ歩きを呼びかけていますが、トラブルに発展したケースもあるというのです。
食べ歩きの影響でしょうか、通りには串などのゴミが落ちていました。さらに、通りの脇には空き缶なども捨てられています。ゴミ箱の管理をしきれないことから、ゴミの持ち帰りを呼びかけていますが、ポイ捨てをする人もいるといいます。
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天気に恵まれ、この日は行楽日和となりました。
しかし、神奈川・藤沢市の海岸でも、マナー違反の問題が深刻化しています。辻堂(つじどう)海岸は、海岸のすぐ近くでバーベキューを楽しめる藤沢市の人気スポットです。砂の上には、バーベキューで使ったとみられる炭があちらこちらに落ちていました。
かながわ海岸美化財団 柱本健司さん
「こういうのほら、バーベキューやったあとが散乱しちゃって」
清掃活動を行う団体が炭などのゴミを回収していますが、GWは既に作業が追いつかないほど増えているといいます。
かながわ海岸美化財団 柱本健司さん
「物を捨てないっていうのは大前提なのですが、もう一つみんな誤解しているのは、実は炭って自然にかえらないんです」
炭は、自然にはほぼ分解されず、砂に埋まったままゴミになるといいます。
海外沿いに放置されたゴミは他にもありました。
清掃作業員
「花火ですね、きのう夕方やった」
本来、ボランティアの人が集めたゴミを置く場所には、観光客が無断で置いた袋もありました。中からは、バーベキューで飲んだとみられる大量の酒の缶などが出てきました。
さらに、別の場所では、カラスが無造作に置かれた袋を破り、ゴミが散乱していました。
かながわ海岸美化財団 柱本健司さん
「結構散らかっちゃっていますね」
「きちんとルールとマナーを守って、海を楽しんでもらいたいですね」
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このGWに新たな試みを始めた自治体もあります。
滋賀県が誇る日本最大の湖・琵琶湖。ほとりでは美しい景色を眺めながらバーベキューを楽しむ人も多いといいますが、コンロをじか置きされたためか、ベンチが2カ所、大きく黒く焦げていました。
滋賀県公園魅力向上推進室 石山基室長
「バーベキューの炭火を使うコンロを直接、木製のベンチに置かれて、ベンチが熱で焦げちゃったんですね」
去年2月には、火の粉が燃え移り、芝生が広範囲にわたって焼け焦げたこともありました。さらに、県内では別の被害も出たため、県は“ある試み”を始めたのです。
滋賀県公園魅力向上推進室 石山基室長
「トイレに自分の汚物以外の物を捨てた方がいて、詰まってしまった。マナーの悪い方の行為で維持管理のコストがかさむようになって、期間も限定して実験的に有料化させていただいた」
4月28日から5月7日のGW最終日まで、県が管理する駐車場「湖岸緑地・志那2駐車場」を、事前予約制で有料化する社会実験を始めたのです。(※駐車料金は1日2000円)
滋賀県公園魅力向上推進室 石山基室長
「滋賀県の湖岸緑地の魅力も知っていただきながら、こういう問題があると知っていただいて、マナーよく使っていただくことにつながれば」
埼玉・飯能市のバーベキュースポットでは、いち早く去年のGWに、一部のエリアで実験的に有料化しています。その結果、ルールを守る人が増えたため、今年から11月12日までの土日祝日と夏休み期間は有料化を続けるということです。(※1人1000円。小学生以下は無料)
(日本テレビニュース)
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マナー違反で駐車場有料化は情けないでしょう。
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