仕入れ価格を水増しするなどして約8800万円を脱税したとして、東京国税局が東京都港区の不動産会社「池田工業」と同社の池田孝一会長(72)、長男の池田昌宏社長(45)を法人税法違反容疑で東京地検に告発していたことが分かった。2人は個人所得も隠し、所得税法違反容疑でも告発された。
関係者によると、同社は不動産の取得価格を水増ししたり、実在しない付属設備の減価償却費を計上したりして法人所得を圧縮。2014年2月期までの3年間で約3億円の所得を隠し、法人税約8800万円を免れた疑いがある。
さらに、孝一会長はマンションの減価償却費を水増しするなどして所得を過少申告。13年までの3年間で約2億円の所得を隠し、所得税約7600万円を免れた疑いがある。昌宏社長も収入の一部を除外して申告するなど、同時期に4000万円超の所得を隠し、所得税約1500万円を免れた疑い。2人は隠した所得で不動産を購入したり、預金したりしていたという。
同社は新築マンション「アイディシリーズ」などの不動産開発で知られる。毎日新聞の取材に対し「企業の存続と拡大を願うあまり、税務への認識がおろそかだったことを反省している」と文書で回答した。【太田誠一】
(毎日新聞)
不正の手口
① 仕入の水増し(架空仕入)
② 架空の固定資産・建物附属設備を計上し、その減価償却費を計上していた
架空の経費でなく、架空資産の減価償却費は意外でおもしろい。多少は知恵を絞ったんだ。かなり悪質で、計画的な所得隠しなんだろう。
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