「佳子さまのお帰りの時間は未定です。お待ちになってもお見送りできるか分かりません」。警備の男性が新情報を大声で披露し始めた。
「えーっ」。ICU正門脇で入学式を終えた佳子さまの車を今か今かと待っていたファンから落胆の声が上がる。
集まったのは約80人。中高年女性が目立つが、熱烈な皇室ファンというより、皇室の「出待ち」など初めての人が多い。親子連れや高齢の男性もちらほら。一方、若い男性はほとんどいない。ツイッターでは「かわいすぎる」などと大騒ぎしても、行動派ではないのかも。
佳子さまの魅力を尋ねると、誰もが「かわいい」という。「皇室っぽくない、身近な感じ」を挙げる人もいる。そんな佳子さまのお顔を見たい一心で、満開の桜の下、もう1時間も待ち続けてきたのだ。
警備の男性の声に、さすがにあきらめムードが。「しかたないか」。3分の1くらいの人が正門に背を向け、立ち去ろうとしたその瞬間。
「あれよ、あれ!」
誰かが叫んだ。正門から滑り出た紺色の乗用車が、速度を下げることなく走り去る。一瞬の出来事に誰も「佳子さまー」と叫ぶ余裕すらない。
警備の男性が「わ、わたくしもだまされた気分でありますっ!」と必死で言い訳している。でも、不思議。見渡せば、本気で悔しがっている人はいない。必死で車に手を振ったという近所の女性(69)は「ま、プリンセスの車は見られたしね」。
佳子さまの車を見られただけで、誰もがもう十分に幸せそうなのだった。
◇行く先々でファンが増加
「佳子さまフィーバー」は、佳子さまが成人し、初めて一般参賀に出席された今年1月2日から勢いを増した。3月の伊勢神宮参拝など、行く先々でファンが増加。佳子さま効果か、ICUの今年度の入学志望者数は前年度より22%もアップした。
女性誌にはほぼ毎週、佳子さまの記事が。「女性セブン」は4月9・16日合併号で気の早い「花婿候補」報道に踏み込み、大きな話題に。ある女性誌記者は「読者の反響の目安となるニュースサイトのランキングでも佳子さまの話題は常にトップに食い込むキラーコンテンツ」と明かす。
入学式の朝、スーツ姿の佳子さまの映像が流れると、インターネット上のツイッターでは「かわいすぎる」「美しすぎる」と大量のツイートが。
結局、人気の理由は顔なのか。なんだか身もフタもないではないか。
皇室のお顔といえば、作家、林真理子さんが1993年1月、雅子さまが皇太子妃に内定した時に週刊文春にこう書いている。<近代の皇室の歴史は、この二重の大きな目と、切れ長の目とのせめぎ合いなのである>
雅子さまのような<立体的顔立ちの大きな目の女性>が皇室に嫁いでもなお、お子様は<切れ長の、お雛(ひな)さまのような顔をしていることであろう>と予言。一方で、民間女性がプリンセスとして皇室の一員になると、<アルカイックスマイルの持ち主>になると指摘する。美しいけれど謎めいて、時に本当に笑っている?と聞きたくなるアルカイックスマイル。
その点、佳子さまは違う。「面長で切れ長のお顔が多い皇室の中で、佳子さまはパッチリお目々」「笑い方が自然でかわいらしい」という声をファンから何度か聞かされた。そりゃそうだ。無理に皇室風に笑わなくても、もともとプリンセス。自然体が許される存在なのだ。
「えーっ」。ICU正門脇で入学式を終えた佳子さまの車を今か今かと待っていたファンから落胆の声が上がる。
集まったのは約80人。中高年女性が目立つが、熱烈な皇室ファンというより、皇室の「出待ち」など初めての人が多い。親子連れや高齢の男性もちらほら。一方、若い男性はほとんどいない。ツイッターでは「かわいすぎる」などと大騒ぎしても、行動派ではないのかも。
佳子さまの魅力を尋ねると、誰もが「かわいい」という。「皇室っぽくない、身近な感じ」を挙げる人もいる。そんな佳子さまのお顔を見たい一心で、満開の桜の下、もう1時間も待ち続けてきたのだ。
警備の男性の声に、さすがにあきらめムードが。「しかたないか」。3分の1くらいの人が正門に背を向け、立ち去ろうとしたその瞬間。
「あれよ、あれ!」
誰かが叫んだ。正門から滑り出た紺色の乗用車が、速度を下げることなく走り去る。一瞬の出来事に誰も「佳子さまー」と叫ぶ余裕すらない。
警備の男性が「わ、わたくしもだまされた気分でありますっ!」と必死で言い訳している。でも、不思議。見渡せば、本気で悔しがっている人はいない。必死で車に手を振ったという近所の女性(69)は「ま、プリンセスの車は見られたしね」。
佳子さまの車を見られただけで、誰もがもう十分に幸せそうなのだった。
◇行く先々でファンが増加
「佳子さまフィーバー」は、佳子さまが成人し、初めて一般参賀に出席された今年1月2日から勢いを増した。3月の伊勢神宮参拝など、行く先々でファンが増加。佳子さま効果か、ICUの今年度の入学志望者数は前年度より22%もアップした。
女性誌にはほぼ毎週、佳子さまの記事が。「女性セブン」は4月9・16日合併号で気の早い「花婿候補」報道に踏み込み、大きな話題に。ある女性誌記者は「読者の反響の目安となるニュースサイトのランキングでも佳子さまの話題は常にトップに食い込むキラーコンテンツ」と明かす。
入学式の朝、スーツ姿の佳子さまの映像が流れると、インターネット上のツイッターでは「かわいすぎる」「美しすぎる」と大量のツイートが。
結局、人気の理由は顔なのか。なんだか身もフタもないではないか。
皇室のお顔といえば、作家、林真理子さんが1993年1月、雅子さまが皇太子妃に内定した時に週刊文春にこう書いている。<近代の皇室の歴史は、この二重の大きな目と、切れ長の目とのせめぎ合いなのである>
雅子さまのような<立体的顔立ちの大きな目の女性>が皇室に嫁いでもなお、お子様は<切れ長の、お雛(ひな)さまのような顔をしていることであろう>と予言。一方で、民間女性がプリンセスとして皇室の一員になると、<アルカイックスマイルの持ち主>になると指摘する。美しいけれど謎めいて、時に本当に笑っている?と聞きたくなるアルカイックスマイル。
その点、佳子さまは違う。「面長で切れ長のお顔が多い皇室の中で、佳子さまはパッチリお目々」「笑い方が自然でかわいらしい」という声をファンから何度か聞かされた。そりゃそうだ。無理に皇室風に笑わなくても、もともとプリンセス。自然体が許される存在なのだ。
(毎日新聞)
中高年女性が出待ちがおもしろい。
佳子さまフィーバーは、当分続きそうです。
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