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2015年6月2日火曜日

<FIFA>元副会長「ぬれぎぬだ」 釈放後、容疑否定演説

 【サンパウロ朴鐘珠】国際サッカー連盟(FIFA)の汚職事件で米司法省に起訴された14人のうち、トリニダード・トバゴの警察に出頭後、保釈されたジャック・ワーナーFIFA元副会長(72)が容疑を真っ向から否認している。現職の国会議員で元閣僚のワーナー被告の米国への移送には時間がかかる見通し。起訴されたものの身柄を拘束されていない被告はワーナー氏を含め7人。うち6人は米国外にいるとみられ、米司法省による今後の取り調べは難航するとみられる。

 「ネルソン・マンデラが投獄され、ガンジーが投獄され、カストロも投獄された。次はジャック・ワーナーか」

 逮捕翌日の5月28日、5000万円相当の保釈金を納めて解放されたワーナー被告は、集まった200人の支持者の前でマイクを握り豪語した。国家権力によって収監された著名人の例を引き合いに出し、自身もぬれぎぬを着せられていると潔白を訴えた。

 ワーナー被告は収賄や資金洗浄などの罪で八つの事件で起訴されている。過去にFIFAの理事を28年、副会長を14年、北中米カリブ海サッカー連盟の会長を21年務めた大御所。以前からFIFA会長選やワールドカップに絡む収賄のうわさが絶えず、2011年にサッカー界の全ての役職を辞任し、FIFA倫理委員会による調査も打ち切られた。

 ワーナー被告は当時からFIFA内に贈り物の慣習があると認めていた。英BBCの取材に対し「贈る側が見返りを求めるのが賄賂。誠意や善意によって贈られれば贈答品だ」と持論を述べ、後者なら違法性はないとの認識を示していた。今回の起訴を受け、ワーナー被告は、被告の出身国が中南米に集中しているのは途上国差別だと批判。FIFA幹部として長年行動をともにしてきたスイス国籍のブラッター会長について、「もし私が怪しいのなら彼も同罪だ。なぜ彼に捜査が及ばないのだ」と述べ、疑問を呈した。

 トリニダード・トバゴの裁判所はワーナー被告の旅券を没収し、警察への週2回の出頭を命じた。
(毎日新聞)

 FIFAの金権体質がよく分かるニュースです。
 ワーナー副会長の持論が許されるなら、すべてが贈賄にならない。
 「贈る側が見返りを求めるのが賄賂。誠意や善意によって贈られれば贈答品だ」贈答品だから違法性はなく無罪だ。

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