政治資金を使った「公私混合」疑惑を報じた「週刊文春」が発売された11日、舛添氏は、疑惑の解明を進めていると強調した。登庁時「(政治団体の)書類を全部調べるよう(事務所に)言っている。調べないと分からない。精査が終わったらコメントしたい」。記憶がないのか問われても、慎重な物言いに終始した。
舛添氏の政治団体「グローバルネットワーク研究会」(14年7月解散)の政治資金収支報告書には、「会議費用」として、リゾートホテルに計37万1100円の支出がある。文春は、ホテル関係者の証言として、会議は開かれず、実態は「家族旅行」だったと指摘。ほかにも、自宅近くの高級てんぷら店や回転すし店での飲食代が含まれ、政治資金規正法の虚偽記載に当たる恐れが浮上している。
公用車による別荘通いや、高額な海外出張費の問題は知事就任後の話だが、今回は、国会議員時代のものも含まれる。文春の報道が事実なら、税金に対する認識の甘さが染みついていると指摘されても仕方ない。政界関係者は「政治資金も自分のお金も区別がつかない人に、知事を任せられるのか。資質が問われる問題だ」と、突き放す。旅行費用の記載が事実とすれば、「あまりにもセコい話だ」(永田町関係者)。
舛添都政を支える都庁や都議会では、収支報告書の訂正で乗り切るとの見方もある一方、深刻ととらえる向きも少なくない。舛添氏が意欲を示す、今夏のリオデジャネイロ五輪出張への影響を懸念する声もある。
不穏な空気が漂う都庁で舛添氏は11日午後、昨年、「週刊新潮」に女性の下着を盗んだ疑惑を報じられた高木毅復興相と面会した。20年東京五輪を復興五輪にと要請された舛添氏は、「東北の復興なしに五輪の成功はない」と応じ、17日に福島県を訪れ、地元食材の安全をPRしてくると約束した。しかし、すべては疑惑の説明が前提。舛添氏は政治家として、正念場を迎えている。
(日刊スポーツ)
確かにセコいね。
税金を私的な家族旅行や飲食代金に使ったならば、弁解の余地なしだろう。
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