横審の内規では横綱推薦の条件について「大関で2場所連続優勝」が原則だが、これに準ずる好成績の場合、出席委員の3分の2以上の決議が必要と定められており、今回の稀勢の里が該当した。
委員会では稀勢の里に加え、鶴竜、日馬富士、白鵬、朝青龍と直近4横綱の昇進前6場所の成績が提示された。稀勢の里は勝率8割2分で、鶴竜(7割3分)日馬富士(7割6分)白鵬(6割6分)朝青龍(8割)の4横綱を全て上回った。この点が重視され、委員から昇進への反対意見は出なかった。
委員会に同席した八角理事長(元横綱・北勝海)は「稀勢の里の安定感が一目瞭然で皆さん驚いていた」と話し、勝野義孝委員(弁護士)は「去年、年間最多勝を取っており、地力がある。今場所は精神的な弱さも出なかった」と語った。
1998年夏場所後の第66代・若乃花以来の日本出身横綱という点にも期待が大きい。都倉俊一委員(作曲家)は「日本人横綱として2、3場所頑張れば人気が上がる。少なくとも4、5回は優勝してほしい」とした。
一方で、何度も綱取りの機会を逃した経緯から、昇進後の好成績を求める声も。杉田亮毅委員(元日本経済新聞社社長)は「取りこぼしのない横綱になってほしい」と発言した。【岸本悠】
(毎日新聞)
金星供給の横綱の対処で時間を要したのだろうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿