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2017年1月15日日曜日

高安、横綱&3大関撃破…来場所に大関つかむ

◆大相撲初場所7日目 ○高安(はたき込み)琴奨菊●(14日・両国国技館)

 東小結・高安が西大関・琴奨菊をはたき込みで破り2敗を守った。この日までの5勝のうち休場した西小結・栃ノ心からの不戦勝以外は1横綱3大関からの白星。先場所7勝8敗と負け越して大関取りに失敗。悔しさをバネに2000年夏場所の魁皇(現浅香山親方)以来17年ぶりの小結での優勝を視野に入れた。カド番の琴奨菊は5敗目と大関陥落の危機に直面。東横綱・白鵬と東大関・稀勢の里は7連勝。平幕の貴ノ岩、蒼国来、佐田の海が1敗で追走する。

 マッチレースに割って入る。高安は一度放った言葉を言い直した。「今場所少しでも白星を重ねて優勝争いする気持ちで…優勝するつもりでやります」。昨年九州場所での大関取りは失敗。振り出しに戻った。17年、再び大関への土台をつくろうとする小結が、全勝の兄弟子・稀勢の里、白鵬のタイマン勝負に割り込むことを高らかに宣言した。

 大関の地位を守ろうとする琴奨菊をものともしなかった。昨年の初場所で賜杯をつかんだ突進を右肩でストップ。「今場所は突きがいいかもしれない」という連打で突き放し、鮮やかなはたき込みで勝負をつけた。「(以前は)毎場所やられてきてたので。勝ち続けることで良い流れで相撲が取れる」。直近の対戦は4連勝で通算で7勝11敗に接近。カド番大関を土俵にはわせた姿には、地位負けしない貫禄すら漂った。

 12勝すれば大関当確だった九州場所。中日から5連敗し7勝8敗と負け越した。「内容の良くない相撲を取って後手に後手に回った。崩れて修正しても勝てない。自分の弱さが出た」。場所前は過去最重量の183キロまで太り、体に負担がかかったことも原因。だが、素材は現4大関と比べても遜色ない。安定感のある左四つだけでなく押し相撲も破壊力がある“二刀流”。「痛いところがない。それだけ」と年明けの快進撃の自己分析も的を射ている。

 平成以降の小結優勝は貴花田(後の貴乃花)、若花田(後の3代目若乃花)、魁皇。最低でも大関以上に上りつめた名力士に肩を並べれば出世への“約束手形”に。既に今場所は1横綱3大関を撃破。「変に肩の力を入れずに、やることをしっかり決めて余裕を持って取れるように」と再び足場固めに挑む今場所。兄弟子と大横綱。2人の背中を追うことで、大関の2文字も自然と近づいてくる。(秦 雄太郎)
(スポーツ報知)

 高安いいね。やっと上位と互角に戦えるようになった。
 ただし、安易に引くのは如何なものか。

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