日本ハムの二刀流、大谷翔平投手(22)は千葉・鎌ケ谷市で自主トレを公開した6日、報道陣の「今年を表す漢字を一文字で」という“むちゃぶり”に、投げやり気味にそう答えた。
漢字を書くための色紙を差し出された本人は、気が進まない様子。何度も「ありません」と断ったが、テレビ局から懇願され、「『無い』って書いていいですか?」と断りを入れた上で受け取った色紙にしたためた。
「特に無しってことで。無心でやりたい。無駄な欲はいらないので」とのコメントで、この話題を終わらせた。
右腕が示した『無』は、昨年12月にも「1年の総括」にとテレビ局からリクエストを受けた際「何も達成していないので」と無理にひねり出したもの。ことあるごとに“今年の漢字”をと求められては、うんざりするのも無理はない。
この日はロンドン五輪背泳ぎ女子100メートル銅メダリストでスポーツキャスターの寺川綾さんがテレビ朝日系『報道ステーション』の取材に訪れていた。先輩アスリートの「なぜ室内練習場の隅で打撃練習を行ったのですか」という質問にも、「1人で静かに練習したいので」「とにかく静かに練習したかった」とそっけなかった。
新年早々ご機嫌斜めなのにはワケがある。昨年末に芸能事務所のホリプロとマネジメント契約を結び、年末年始には『紅白歌合戦』をはじめテレビ、ラジオなど20近い媒体に登場した。
実は日本ハムでは、プレーに専念する環境を整えるため、原則として高卒選手は5年目のオフまでテレビ番組などのメディア出演が制限されている。大谷は4年目のオフだが、1年前倒しで解除された格好だ。
球団関係者は「本人の自覚が十分にあるから」と説明するが、来オフにはメジャー移籍の可能性があるため、商品価値が高いこのオフのうちに露出しておきたい事情が見え隠れする。
「練習量は落とさないようにしていた」と話す大谷だが、多忙のため年末年始の地元・岩手への帰省は断念。普段は気さくな二刀流が不機嫌になるのも仕方がないか。 (片岡将)
(夕刊フジ)
メディア出演のためのホリプロ契約か。
メディア出演が嫌いになっただろう。
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