大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)の人柄の良さが溢れ出たワンシーンだった。 現地時間7月26日に本拠地で行なわれたコロラド・ロッキーズ戦の4回1死の場面だ。先発としてマウンドに立っていた大谷は、対峙したトレバー・ストーリーに97マイル(約156キロ)の速球を投じるも、それが相手の左手を直撃し、出塁を許した。 不穏な空気が漂った。しかし、同イニングが終わる時だった。無失点に抑えた大谷はベンチに戻る際に、すれ違ったストーリーに「Sorry(ごめん)」と帽子を取って、謝罪の意を評したのだ。 メジャーにおいて帽子を取る行為は、故意にボールを当てたという意味にも取られかねない振る舞いだ。だが、MLB屈指の巧打者であるストーリーには、大谷の真意はきっちりと伝わっていたようだ。試合翌日にMLB公式サイト『MLB.com』の取材に応じた28歳は、「オオタニは、ただ謝ってきたんだよ。だから僕も大丈夫だと伝えた」とコメントした。 「ああいう振る舞いは良いものだよ。ありがたいさ。オオタニは毎日プレーしているから、あのシーンみたいなことは起きてしまうんだよ。だけど、相手がこっちに気遣ってくれるのはクールなことだと思う。もちろん絶対に必要だとは言わないけど、嫌な気にはならないね」 その謝意を素直に受け取ったストーリーのように大谷の振る舞いを称える者は少なくない。そうした賛辞が止まないのは、優れた人となりの賜物だと言える。 だが、やはり大谷のボールの威力はかなりのものだったようだ。ストーリーは、最後に“本音”も漏らしている。 「正直言ってかなりラッキーだったと思う(笑)。うまく説明するのは難しいけど、当たりそうな瞬間に避けに行ったから、かすめる程度で済んだ。それで僕は救われたね」 構成●THE DIGEST編集部
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