大相撲の横綱審議委員会(横審)の定例会が19日、都内で開かれ、定例会後に矢野弘典委員長が会見に出席した。
18日に幕を閉じた大相撲名古屋場所に進退を懸けて臨み、6場所連続休場明けながら全勝優勝を果たした横綱綱白鵬(36=宮城野)について、一定の評価をするとともに「14日目の目を疑うような仕切り、連日の張り手、千秋楽の肘打ちと疑われないようなかち上げ、武道ではありえないような土俵上でのガッツポーズ。そういったものを見まして実に見苦しいと思いました」と言及した。
さらに「どうみても美しくないとファンからもひんしゅくをかっていると思う。大相撲が廃れていくという深い懸念をみんなで共有した」などと厳しい言葉を並べた。
名古屋場所に進退を懸けて臨んだ白鵬は、初日で小結明生を下した際に鬼気迫る表情を見せるなど、同場所に懸ける強い気持ちを全面に出していた。
14日目の大関正代戦では仕切り線から大きく離れて立ち合い、張り手を交えながら勝った。千秋楽の大関照ノ富士戦では、立ち合いで右のかち上げをするなどし、勝った瞬間に土俵上で大きくガッツポーズをするなどしていた。
また、白鵬に対して出されていた「注意」の決議を解除することを明かした。「後の大横綱と言われる人になって欲しい。周りも言うべきことは言うと。そうしたらどうでしょうか」と品格面に注文を付けた。
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白鵬に伝統としての横綱の品格は無理でしょう。もっと日本人力士が頑張らないとモンゴル相撲になってしまう。
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