異常気象による豪雨が引き金とはいえ、熱海の大規模な土石流災害は「事件」といっても差し支えない様相を呈している。人災も同然ならば“犯人”であるワルはいったい誰なのか。責任の所在が明らかにならなければ、大勢の被害者が浮かばれないのは明白である。 結論から先にいえば、目下の“犯人”とされるのは、2人のワル。1人目が冒頭で悪態をついた老人で、盛り土の現所有者である麦島善光氏(85)だ。崩落現場の伊豆山一帯の山林を所有する「ZENホールディングス」(本社・東京)の実質的なオーナーで、寺院やリゾート施設を手当たり次第に買い漁(あさ)る一方で、過去には脱税で逮捕され懲役2年の実刑判決を受けるなど、“生臭坊主”と指摘する声もある。事実、遺族をはじめ地元住民への謝罪はおろか、会見も開かずマスコミからも逃げ回り、これまで雲隠れを決め込んでいたのだ。
同じく行方をくらませたもう一人が、この盛り土を「作った男」である天野二三男(ふみお)氏(71)。盛り土崩壊で自ら退会届を出すまでは、保守系同和団体「自由同和会」の神奈川県本部会長という肩書を持っていた彼は、同県小田原市の不動産管理会社「新幹線ビルディング」など幾つかの法人の役員に就く実業家でもある。2006年に宅地造成を名目に今回の現場周辺の土地造成を始めたが、結局は産廃を含む残土置き場にして、11年には麦島氏側に売却してしまうのだった。
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人災の責任は誰にあるのでしょうか。警察は動くのでしょうか。
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