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大規模な土石流が起きた静岡県熱海市では7日朝、自衛隊や消防、警察など1700人態勢で行方不明者の捜索が再開された。がれきや土砂を撤去するため、重機も投入されている。
土石流の起点の斜面付近にあった盛り土について、静岡県の難波喬司副知事は7日午前、県庁で記者会見し、「工法が不適切だったと思う」と述べ、県条例に基づいて工事の届け出があった2007年以降の状況を調べる考えを示した。周辺の開発には不適切行為があったとし、過去に県が是正指導していたことも明らかにした。
一方、市によると、これまでに確認された死者は7人。所在や安否が分からない人は市の発表分が22人、県警分が5人の計27人となっている。
土石流に襲われた下流の逢初(あいぞめ)橋では、警察官らがスコップで懸命に土砂を掘り起こしていた。道路に放水し、土砂を取り除く作業も行われた。
避難者は7日午前9時50分現在、560人。現場周辺では断水が続いており、市はホテル2か所と小学校1校で避難者を受け入れている。家屋被害を受けた住民を対象に、市は罹災(りさい)証明書の申請を受け付ける準備を始めた。
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