4日に投開票が行われた東京都議選(定数127)で、自民党は33議席で第1党となったが、公明党と合わせても過半数に届かなかった。自民党内では菅首相を「選挙の顔」として不安視する声が広がっており、首相の衆院解散戦略が狂う恐れもある。
首相は5日、都議選の結果について記者団に厳しい表情で語った。
自民党内では、苦戦の要因について、感染者増が続く中での五輪開催に都民が不安を募らせ、「無観客」を訴えた地域政党・都民ファーストの会に票が流れたとの見方が多い。
山口泰明選挙対策委員長が5日、党本部で面会した首相に無観客とすることが可能かどうかを尋ねると、首相は決定権は政府と国際オリンピック委員会(IOC)などの5者にあるとし、「自分だけでは決められない」と応じるにとどめた。
もう一つ痛手となったのが、新型コロナウイルスワクチン接種を巡る混乱だ。首相の大号令で接種は順調に進み、都議選では自民党の強みとなるはずだった。しかし、職域接種に想定を超える申請が殺到したため、政府は受け付けを停止し、終盤の選挙戦に水を差した。
◆「恐怖が伝染」
4月に北海道と長野、広島両県で行われた衆参3選挙では不戦敗を含めて全敗を喫するなど、首相は内閣発足以降の主立った与野党対決選挙で負け続けている。
自民党派閥領袖(りょうしゅう)の一人は「衆院選にも敗北の恐怖が伝染する」と懸念を示した。都議選に続き、任期満了近くの衆院選で大敗し、政権を失った2009年の再来を危ぶむ向きもある。
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あまりに無能で独断な首相では、秋の衆院選は自民党大敗だろう。
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