麻生太郎財務相が同日午後、諮問会議に報告する。
基礎的財政収支の黒字化は、国と地方が政策に使う経費を新たな借金に頼らずに税収などでまかなえることを意味する。内閣府の試算では、黒字化に必要な収支改善額は9.4兆円に上るが、名目年3%以上の高い経済成長で税収が伸びることが前提になっており、一層の税収増を期待すべきでなく、「歳出改革を中心に収支改善を図るべきだ」とした。
安倍政権が12年末の発足以降、一般会計から地方交付税交付金などを除いた「一般歳出」の伸びを0.5兆円程度に抑えてきたことを踏まえ、今後も同程度の伸びにとどめれば20年度に赤字の大半は解消できるとした。
具体的な歳出改革策として、一般会計の3割強を占める社会保障関係費では、後発医薬品(ジェネリック)の普及目標引き上げや、高所得の高齢者の年金減額などを挙げた。社会保障関係費以外でも、公立小中学校の教員数の削減やIT関連予算の無駄排除を求めた。
また、18年度当初予算編成後に「取り組みの評価・検証を行うことが適当」と指摘。税収が想定ほど伸びないなどの事態に備え「歳出・歳入の追加措置を検討するという弾力的な枠組みを採用すべきだ」とした。【宮島寛】
(毎日新聞)
20年度までの財政収支の赤字解消は、楽観的過ぎて、無理なんだろう。
そうすると、大幅な支出削減か、大型増税をしないと、国債発行は止まらないのだろう。
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